闘病中の話に戻したいと思います。
2年間の注射治療が終わった後は、飲み薬が増えました。
飲み薬の治療はそのあと更に3年続きました。
薬をもらいに、1か月に1回は病院に通い、半年に1回は転移の検査をしました。
1年に1回骨シンチの検査をしました。
術後2年ちょっとすぎたころ、咳がとまらなくなりました。
2週間たっても、1か月すぎても、咳がとまりません。
内科で薬をもらっても飲んでいたのですが、ちっともよくなりません。
そうなってくると、「まさか肺に転移?」ということが、頭に浮かんで離れなくなってきました。
もう、気持ちは真っ暗です。
行こうかどうしようか迷ったあげく、心配のあまりがんの主治医の所に行きました。
「咳が止まらない」と言うと、がんの主治医も心配して、肺転移の検査をいろいろしました。
検査結果を待つ間、私の気持ちは最悪でした。
頭の中で、再発を覚悟しました。
咳は相変わらず止まらず、私の気持ちは日々落ち込んでいきました。
検査の結果、幸いなことに肺転移ではありませんでした。
結局、副鼻腔炎でした。
鼻からの膿がのどに落ち、気管を刺激し、咳が続いていました。
耳鼻科にかかり、薬を飲み、完全に咳が止まるまで、2か月かかりました。
そのあとしばらくしたある日、今度は黒い鼻汁がでました。黒い鼻汁は丸1日続きました。
びっくりして、翌日耳鼻科に行ったら、その耳鼻科の先生が私の病歴をみて、「もしかしたら、脳に転移しているのかもしれないから、大きな病院で検査してもらった方がいい。」と言いました。
その場で、大学病院に電話し、予約を取ってしまいました。 紹介状ももらいました。
そんな風に言われたら、私も恐ろしくて、行かないわけにいきません。
この間「肺転移かも」といろいろ検査したのに、今度は脳転移かも・・・と思うと、本当にうんざりしました。
紹介された大学病院に行き、また検査をいろいろ受けました。
結果を待つ間は、本当に、本当に最悪でした。
検査の結果、脳転移ではないとのことでしたが、原因はいまだによくわかりません。
でも、その後も10数年生きられているので、悪いものではなかったのでしょう・・・。
大学病院で薬をもらい、飲んでいるうちに、いつの間にか治りました。
このように、個人の開業医では、すぐがんと結び付けて考えられてしまいました。
病院の先生が、責任をとりたくないだけなのかもしれませんが、すぐ悪く考えられました。
そのたびに一喜一憂させられました。
嫌気がさし、病院を変えたりしました。
特に、かかりつけの耳鼻科は変えました。
前の耳鼻科の先生は、ちょっと調子が悪いと、すぐ転移かもと私を脅かしました。
それに懲りて、新しい耳鼻科のかかりつけ医には、がんのことは話していません。
大したことないのに、何でもすぐがんと結び付けられるのが嫌になったからです。
私は、アレルギー性鼻炎なので、耳鼻科にかかることが多いのですが、かかりつけ医を変えて以来、
どんなに鼻の状態が悪くても、転移かもとは言われません。
新しい先生には、私ががんを患ったという先入観がないのでいいのでしょう。
病歴を正しく医者に伝えないことは、危険でもありますが、そこは覚悟しています。
自分で判断して、本当に悪い時は、見極めなくてはと思っています。
がん手術後、2年が過ぎたころには、こんなことが次々と起こりました。
体力的には、徐々にがんになる前に戻っていきました。
抗がん剤で抜けた髪も、だいぶはえそろってきました。