4曲目は『失』ナンバーです


前曲『友』からの繋がりを感じるようなナンバーとなっております


今回の公演の創作群舞(次曲)は戦争をテーマとしたものを作らせていただきまして、この失ナンバーは明確にそこと繋がりのあるナンバーになっています。


戦争 失う と聞いて皆様は何をイメージするでしょうか


戦争というもので大切な人を『失った』


徴兵され見送るしか無かった


など、人を連想させるものから


住んでいる場所を追われた


大好きな事を奪われた


など、自分の中の大切に思っているものが失われた、という場合もあるかなと思います


この作品を見て、人、を連想した方がもしかしたら多いのかなと思いますが、人じゃないものを連想してもまた違った見え方がして面白いと思います。


なんだかいじめているように感じた方もいるかもしれませんが、島村の想像の中ではメインのしのちゃんの心の中を表現した世界観であり、しのちゃん以外の方はしのちゃんの心の中の葛藤を表しています。


この起き上がれず、伏せて身動き取れなくなっている彼女を何もせず見つめているのは、心の中のドロドロとした感情と立ち向かうことの出来ない自分を責めるとともに、このままではいけないと心の奥底では気付いている、または気付こうとしている、みつけようとしている事を表現しています


ちょっと写真はわかりにくいのですが


彼女の後ろに立っているみーたんが口に👄手をやると照明が赤く変わります


この照明とてもお気に入りです。


口を手で押さえる

口に出したくても出せない、出したくない、自分の中のドロドロとした感情、溢れ出そうなそれを必死で押さえ込もうとしているような、そんな何かが伝わっていたら

嬉しいです


この、周りの皆様のポーズ

センスがあって好き


彼女の周りで立ち止まり動けないその様は

歩けない、進めない、歩きたくない、進みたくない

何も考えたくない、その不動なる心の動きを表しています

そして、少し進んだのに、また元に走って戻って行ってしまう

これもお気に入りの演出です


それでもずっとそこにはいられない


進んで行ってしまう道の中で


彼女が身を起こしていきます


寝て、忘れて、考えないようにして


それでも意識してしまう失った悲しみは


そこにいたらずっと押し寄せる、変わらない、進まない

その現実に、自分と向き合う事で気付き身を起こします


自分の心に手を伸ばしても、払われてしまいます


このシーンは絶対てばちゃんにやってもらおう!と、最初から決めていました✨最高です2人とも✨


心(てばちゃん)が彼女を見ずに払いのけるのは、自分の心と本当の底では見つめ合えていない、向き合えていない、向き合いたくない、深く強く沈めておきたい、そう彼女が本音の部分で思っているからです


そして、倒れていく彼女を心が掴んで支えます


これこそいじめてるように見えますが笑

いじめてません笑


人は自分の心と向き合う事で、更に辛くなったり、悲しくなったり、泣いてしまったりします

でも前に進むにはそれは必要で

ずっと立ち止まっている訳にはいかなくて

そこと向き合って、さらに傷つき、折れてしまいそうになる自分を『心』が紙一重で支えてくれた、と思っていただけたら嬉しいです


支えているみーたんがとても残酷に見えるのは


彼女が彼女を責めているからであり


彼女が誰よりも自分を嫌いだからです


人はたくさんの壁にぶち当たり


振り返り


傷つき


どうしてもそんな日はやってきて


それでも懸命に


壁を壊しながら進んでいくしかない


振り返り頬に手を添えるシーン


このナンバーで結構ダンのトツで好きな振りです笑


ダメ出し、というかこここうして欲しいって要望はここ強めのニュアンスで絶対に揃えたい!くらいだった気がしています笑


2です


2で揃えるのです!笑


回ったり振り返ったりの振りが多い後半の群舞は


彼女の心が激しく掻き乱され、後悔し、振り返り、でも現実を見つめ少しずつ進んでいけているのを表現しています


しのちゃんの表現も表情も、起き上がった時から少しずつ成長し、うずくまっていることしか出来なかった永遠とも思える『あの時間』から前に進んでいる

お客様にそう見えて、感じてもらえていたらとてもとても嬉しいです


しのちゃん最高でした✨


暗闇の中光差し


振り返り、進み、また振り返り、歩いていく


彼女が辿り着き


彼女が作り出したその道が


どうか希望のあるものでありますように



人は生きていたら楽しい事ばかりが訪れるのではなく


辛い事、悲しい事もたくさん押し寄せます


大切な人との死別も避けては通れない


夢諦める事もあるかもしれない


たくさんの辛い事


本当に辛いけど、だからこそ楽しい事を尊び


嬉しい事に感謝し


出会いや経験や環境に感謝する


きっと楽しい事しか起きなかったら


人の感覚は麻痺してしまう


悲し事があるから嬉しい事をより嬉しく思い


楽しい事があるから辛い事があった時悲しみ、その悲しみは楽しい事があってこそより深く感じ、楽しい事をより楽しく感じる事ができる


人の気持ちはとても難しい


でも、その心の波が激しければ激しいほど


その反動で訪れたものは振子のように大きく感じる


それが人であり


とても、素敵なところ


『失』事は辛く悲しいけど


決して自分で『終わらせない』で欲しい


その辛く険しい道は必ず終わり


光差す


道が絶対に訪れるから


そんな、想いがこもったナンバーです


是非、何かが皆様に届いていますように。