「これと全く同じ紙袋をつくって」には要注意 | 紙袋屋のスタッフブログ

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『紙袋販売net』を運営しています。紙袋をはじめ、
色々な袋について紹介していきたいと思います。
時にはスタッフの日常も大公開!
気軽に楽しく読んでくださいね。

こんにちは。紙袋販売netのスタッフOです。音譜
最近は涼しくなり過ごしやすい季節になりましたね。


先週は鳥取に嫁いだ親友に会いに皆生温泉に一泊して来ました。
宿は、ずっと一度は泊まってみたかった湯快リゾートの宿です。

知っていますか?
「温泉 1泊夕食朝食付き 365日 7800円♪」
のCMがここ大阪ではよく流れていました。


365日いつでも7800円なので、休前日はすごく競争が激しく
2月に予約してやっと土曜日の宿をとることができました。
(友達家族と2部屋分)


感想は、夜のバイキングが取るのに並ばないといけず、人気のある
もの(寿司やローストビーフなど)は取り合いになるという以外は
とても満足でした♪
窓からの景色が海が見えて嬉しかったです!!
この値段で考えたら本当にお得でまた是非泊まりたいと思いました。


親友とは大学時代からのつきあいで、青春を共にした仲で同じ時期に
中国留学もしたし、社会人になっても仕事に恋愛に色んなことを知り
つくしているので、いつの間にかお互い2児の母(上が男下が女、しかも
どちらも同級生(笑))ということが信じられないなあと思いながら
久しぶりの再会とても楽しかったですにひひ


鳥取に来たついでにもちろん観光もしました。




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境港。水木しげるロードに行きました。
鬼太郎を知らない子供達ですがおばけに興味津々なお年頃。



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鳥取砂丘。この日は雨が降ったり止んだりで、上まで登ったらすぐに大雨に
なりずぶ濡れドロドロ大変なことになりました。


・・・・・さて、個人的なブログはどうなん!?という社長からの指摘
を以前いただきましたので、もちろん今から紙袋ネタに行きますよ!



今日は私も十分気をつけないといけないし、お客様にも是非理解していただ
きたい「これと全く同じ紙袋を作って」という落とし穴について語らせて
下さい。


フルオーダー紙袋でよくあるのですが、現物の見本をいただきこれと
同じものを注文したい。という案件。

これが結構トラブルの基になることがあります。


正直、工場が違うとすべて全く同じ紙袋を作ることは不可能なのです!!!


レベルによるんです。一般的にはほぼ同じものを作成できるのでそれで問題
ない場合がほとんどなのですが、お客様から後で指摘を受けることがあります。


1紙質について

同じコート紙157g/㎡としても、メーカーや銘柄によって微妙に違います。
同じコート紙157g/㎡なのにこしがあるものとこしがなく柔らかいもの。
色目も真っ白なものからやや黄色っぽいものがあります。
国内ではコート紙だけでもエスプリコート、竜王コート、A2コートなど
があり価格もそれぞれ違います。

以前失敗した例は、国内のコート紙157g/㎡相当の現物見本をいただき、

海外で校正サンプルを出した時、色目が国内は黄色っぽく、海外は真っ白

だったのでどうしても国内の黄色っぽさを要求され薄ーく黄色のベタ色を印刷

しましたが色を再現することができず没になりました。。。。あせる


2印刷について

インクのメーカー(特に日本製と外国製)が違うと全く同じ色にあわせるの
は大変難しいです。
また、だいぶ以前に作られてあきらかに変色している紙袋を持ってこられ、
これにあわせて、と言われると、本当にそれでいいの!?

と思ってしまいます。
やはりDICかPANTONE solid coatedで色指示をいただける方が

有り難いです。

また印刷の技術が一番紙袋の品質を左右する所なので、

安い工場と一流工場とでは印刷の仕上がりにに差がでてしまいますね。


3紐について
紐の編み方、長さと太さの指示の仕方が難しいです。
弊社が取引しているA工場は例えば50cmというとやや長めに作り、

太さ8㎜巾というと8㎜より若干太く作ってきます。

(長め、太めなら文句はないだろうという考え)
逆にB工場は50cmというとやや短めに作り、太さ8㎜巾というと

ぎりぎりあるかないかで作ってきます。

(こちらの工場はコスト意識が高いですね!)

なので工場の特徴を理解して注文しないといけないです。


4口ボール、底ボールについて

意識していませんでしたが、先日新しく取引を始めようとしたC工場の

底ボールがぺっらぺらだったので、きちんと確認&指示をしないといけ

ないと思いました。
C工場の底ボールはボール紙300g/㎡で、弊社の基準は400g/㎡です。


5貼り合わせについて

工場によって製袋時の張り合わせの場所が違います。それによって

展開図も変わってきます。例えば正面と側面で色が変わる場合、

側面の色が正面に出ないように3㎜ほど塗り足しがいる場合と塗り足し

が全くいらずきっちり折って手張りで貼ってくれる場合があります。

以前失敗した例は、オリジナル見本が塗り足しなしできっちり折って

いたのですが、こちらが作成した工場は塗り足しが必要だったので、

側面に正面の色が3㎜ほどまわり込んでおり、クレームとなりました。



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こちらは塗りたし3mm付けている紙袋



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こちらは折り目きっちりに印刷している紙袋



他にも指摘されたら認めざるを得ないオリジナル見本とは違う点が

わんさかでてくるので、こういう案件については事前にお客様と十分

な確認をとってからでないと怖くて進められないと思う今日このごろです。。。。