誕生日を迎えた。
30代も後半になるけれど、いつになってもいいものだ。
「パパスケおめでとう!お祝いの牛丼だよ!」
ママチュウ渾身のプレゼントが炸裂する。
僕は完全にノックアウト(ごちそうさま)だ。
ちなみに他にケーキや祝いの品などはない。
うちの誕生日は毎年こんな感じで、ゆるやかに過ぎる。
今年は特に意識したお祝いが、両親からのもの。
郵送のメッセージカード、0時ぴったりのLINE、さらに僕が産まれた時刻にもう一度。
三度も祝いの言葉が贈られた。
いよいよパパになろうとする今、そのメッセージは胸に迫る。
親のおめでとうの言葉は、子へのありがとうに等しい。
産まれ来るチビチュウにかけたい言葉を考えて、そんな風に思った。
高まる責任感。
来年からは、豚丼だ。