仕事の仕方と恋愛の仕方は似ている
ひとり深く納得したこと。
最近委託で受けているお仕事の上司は
一緒にお仕事をするのは今回がはじめてではない。
前からその気質は見え隠れしていたけれど
変貌ぶりに驚く毎日。
実際、変貌したのではなくて
元々その素質はあったんだと思っている。
とにかく、
一瞬の感情で自分のモヤモヤをぶつけてくる。
それもかなりネチネチと長いLINEやら心無いことばでまくしたててくる。
さらにたちが悪いのは、身近のひとに的をしぼっていること。
付き合いが浅いひと、遠慮があるひとには出さない顔。
今回の制作チームは、そのひとがいつも組んでいるスタッフではなく新しいスタッフが集まったチーム。
新しいチームはコミュニケーションのすれ違いも多く、気苦労は多い。
だから、自分の思い通りに動かない歯がゆさみたいな負の感情を、身近なひと、特にわたしに降り注いでくる。
自分の機嫌を自分でとれないひとはすきになれない。
年齢が大人でも大人とは思えない。
その典型のようなひとと
いま一緒にお仕事をしている。
毎日毎秒が反面教師。
よいお勉強だわと思うことにした。
最初は、このことばの暴力に疲労困憊した。
自分の考えが正しいと一方的に思い込んで、自分の間違えを認めようとしない。わたしが間違っていると責めてくる。
だけど自分も図太くなったのか、いまでは特殊能力が身についた。
ねちねちLINEがはじまったとき(朝っぱらとか夜遅めとかにくる。やめてほしーよね)
ぱっと見て一瞬でなにを言っている(書いてある)のか把握したあとは
それ以上、気分が落ちるような面倒な文字を、目にはいらないように流すことができるようになった。
最小限でネチネチを食い止められるだけで
精神的にかなり楽になる。適当も必要な能力ですよ。
わたしの理解が正しいことが判明したとき、心の中で「ほーらね!」とマントをとっている。
あと、これも気分屋の典型なんだろう。
自分が機嫌がいいときは「ありがとう」なんて言ってきたりする。
急にやさしくなる。
これも一時的なことだから、こちらはいちいち反応して感情を乱されないように、平常心でいるようにしている。
禅の世界です。
こんな毎日を過ごしていたら
ふと、これってDVに似ているのかもしれないと思った。
日々、様々なひどい暴力を受けていても、
ふとみせるやさしいことばや態度で、このひとは今後変わるかもしれない、やっぱりいいひとなんだと
気まぐれなやさしさに日々の辛さが帳消しになって、またやさしさが消えた日々が戻ってくる、終わらない負のループ。
気質はそんな簡単に変わらない。
本気で本人が変わろう変わりたいと思っていない限り
周りがなにを言おうとすぐに元に戻っていく。
誰に対しても言動が悪いひとなら、まだ対処しやすい。
相手によって扱いが変わるひとは要注意。
そういうひとはどこかに自分も気づいていない「弱さ」を隠し持っていて、その弱さをごまかすために周りで解消しようとしてくるから。
だから、
自分の軸は持っていたほうがいい。
どんなにやさしいことばや態度を向けられても
これをやったら言ったらもう終わりという
自分を守るための地雷を。
テヒョンさんは過去に、
ことばや態度の暴力を経験してきたんじゃないかと思うときがある。
いつポキっと折れても仕方がない状態でも折れなかったのは、ひどい環境を帳消しにできるほどの強力な助けや絶大なるセイフティーゾーンがあったからなんじゃないか。
残念ながら、悪質なアンチからの幼稚な暴言はいまなお続いているから、過去とは言えないけれど。
「裏切られてもやっぱりひとがすき」
と言えるのは、
自分が一緒にいたいひとが誰なのかを、テヒョンさん自身がはっきり認識できたからなんじゃないか。
仕事上で見えることは、そのひとの愛し方も透けて見える。
いまのこの案件は、「ユンギとテヒョンを足したかのようなひと」もチームのひとり。
最近、直接話すこともやり取りをすることも多い。
仕事上でも彼の態度が変わらないことを見ることができて、
そのことだけは、この癖がある案件の中でうれしい発見になっている。
そして、
昨日今日は機嫌がいいのか、気分屋さんから「ありがとう」とLINEがきた。
もちろん、わたしは平常心です。
今日も明日も、この案件が落ち着くまでの間、お仕事として自分のやるべきことだけを淡々とやっていく。
あ、そうそう。
今年になって、アートスクールに通い出した。
テヒョンさんをちゃんと描けるようになりたくて、基礎となるデッサンを学ぶために。
月2回コースの昨日は初日。
このスクール通いも色々気づくことがあるから、近々書こうと思う。
いつかの、壁から顔を覗かせたかわいい2人が描きたくなった。