フランス的なセンスに満ちていた・・・
新型三菱ミラージュ
写真で見た時は、まるで軽自動車のような感じを抱いていたが、
実際見てみたら、けっこう幅広で、車高も低く、フランス車的なセンスを有していた。
思わず、「これはまるでプジョーのような顔付きですね」と、言ってしまう。
実は、三菱車は買った事が無い。1978年頃、ミラージュが出た時はシビックに乗っていた。あれは遠い昔だ。あの時のミラージュよりも小ぶりである。
これは、999ccのリッター・カーなのである。
軽自動車でないことは全幅の広さでも分かるが、乗った時のゆったり感がまるで違う。
ちなみに、スリーサイズは、
全長x全幅x全高=3710x1665x1490mm
エンジンを始動すると、3気筒の鼓動感がとても良い。
出発するとすぐに、その車重の軽さが気持ちの良い軽快感をもたらす。
車重870kg はすばらしい軽さだ。これはスポーツカーのロータス・エリーゼ並だ。
今まで通りのアクセルの踏み方をしていたら、あっという間に時速70km以上になっていた。あわててアクセルを戻す。(汗;)
1リットルのエンジン、870kgの車重に、
馬力51kW(69ps)/6000rpm、
トルク86N・m(8.8kgf・m)/5000rpm
は十分なスペックだ。
こういう車が楽しいのだ。これは思ってもみなかった発見だ。
プジョーの1/2~1/3の値段、ロータス・エリーゼの1/5の値段。いいじゃないか!うれしいじゃないか!
信号で停まると、アイドリングストップでエンジン停止・・・最近のエコ技術も随分とこなれてきた感のあるスムーズさ。
これで、燃費はJC08モードで27.2km/l という。これも嬉しい。
この燃費の良さも、車重の軽さやアイドリングストップのなせる技なのだろう。HVカーのように電池を積んでないガソリン車の良さはこれだ。
身軽でスポーティーで、運転していて楽しく、エンジン音が気持ちいい。EVにはこのエンジン音がないから、私はあまり好きになれないのだ。
これまで、いろいろ試乗を重ねてきたが、やっと、納得できる車に辿り着いたのかな、という気がした。
ベンツからリッター・カーに乗り換えようかな・・・
歳を取ってきて、ベンツEクラスの大きさが少し重荷になりつつあるのは確かなのだ・・・
小さくて、取り回しが楽で、街乗りで駐車に困らない、燃費も良く、維持費が安い、それでいて歳を取ってもスポーティーでありたい・・・そんな望みを、この新型ミラージュは満たしてくれそうで・・・