この話、長編ナリ。
この日記でも
なんどか話しているけども・・・
猫の話。
我が家と
隣の家の間の隙間で生まれて
この近所で育ち・・・・
野良猫とは思えないくらい
毛並みもきれいで・・・
(たぶんいろんなろころで
餌をもらってると思われ)
体つきも福々としている。
いつも仲良しの美系兄妹猫。
この町内には
20匹ほどの猫を見かける。
(お隣さんは10匹ほど面倒をみているし
はす向かいさんもやはりノラの面倒を見ている。
逆隣も猫を飼っているし・・
この辺は猫横町さながら・・・)
この兄妹の二匹は
我が家にについたんだなあ・・
と認識していた。
でだ!
6月初旬
新しい猫が仲間に加わった。
雄猫。
ある朝、突然
どこからともなくやってきた。
通りすがりのさすらいネコか?
と思ったが・・・
意外にも
兄妹猫とは違って
めちゃくちゃ人間になれており
私の足にスリスリと体を寄せてきた。
すぐにお腹をみせる。
こんなに人なつっこい猫は
初めてで、少々とまどった。
また、声帯が手術してあるようで
ニャーとは鳴けないようだった。
確実に、元・飼い猫だったなと。
ただ、今は
痩せているし
毛並みもきれいとは言えない。
この猫を
私は「タイショウ」と呼ぶことにした。
どうやらあの日以来、
我が家に居ついているご様子で。
ウチのサンタロウが目の前で吠えても
知らん顔で寝ている大物。
兄妹猫とは微妙な関係。
たまに、妹猫に近づくと
「ギャッ!」って怒られている感じ。
ただ、お互い喧嘩することもなく
我が家とか
隣の家とか
この周辺で寝ていたりする。
三匹とも
私が家に帰ってくると
玄関あたりに寄ってくる。
ことさらタイショウは
出かける時も
玄関先まで必ず送ってくれる。
「いってらっしゃいませ。
お気をつけて・・・」
ってな感じ。
さて
・・ちょうど先週の木曜日の事。
いつもはケッタマシーンで出かける私が
徒歩で父上のところへ行くことにした。
すると、タイショウが、
ずっと私の真後ろをくっついてくる。
「ワタクシ、お供させていただきます・・・」
って感じで。
車がガンガン通るところは怖いらしく
何度も座り込む。
私は振り返り、立ち止って、待つ。
「タイショウおいで」と声をかけると
少し周りをキョロキョロして
小走りで私のところまでかけてくる・・
これを何度か繰り返し
無事、父上の家まで到着。
父上の家の前には
大きな空き地もあるし
細い路地の多い住宅地だから
ここら辺で暮らすのもいいんじゃないかと。
どこか行っちゃうだろうな~と思ってた。
でも夜9時過ぎ
家に帰ろうとドアを開けたら
ちゃんと玄関の前で座って
私を待っていた。
ちょっと感動。
そして愛しさの芽生え。
「じゃ、帰ろうか・・」
と声をかけると
また私の後ろをテクテクとついてきた。
さて
来た道と違うルートで帰っていた時
別れは突然やってきた。
途中で振り返ると
タイショウがいない。
あれ?と思ったら
知らない家の門の中にいた。
「タイショウ、行くよ。」
と声をかけても、首を持ち上げるだけ。
「アタクシは、ここで失礼します。」
と言っているように・・・。
そっか。ここが気にいったのか・・・
なんだか突然来たサヨナラに
なんともさみしい気持ちに・・・
子供たち曰く
翌日も、翌々日も
その家にいたらしい。
またこの辺で会えるうだろう・・。
そう思って家に帰った。
家に帰ると
ミィチャンがシュッと現れた。
「猫は気まぐれ」
この兄妹も
いつかきっと
出て行っちゃうんだねえ・・・(しみじみ)