大学への寄付金と言うのは、どこの大学にとっても学費だけに依存するのではなく、収入源の多様化のひとつとしてその獲得が課題となっている。
アメリカでは寄付文化が定着しているので、時には驚く額の寄付を自分の母校にポンっと寄付したという話を聞く。日本の大学では、恐らくどこの大学も寄付金募集には苦戦しているのが現状であろう。
エンロールメントメネジメント(アメリカで発展した経緯などが掲載→日本私立大学協会 HP)とは入学前~在学中~卒業後まで一貫してずっと学生の支援をすることである。
この最終目的は、「その卒業生が亡くなった時に遺産を寄付してくれること」が最終目標である・・・と何かで読んだことがある。
日本でも、任天堂の山内相談役が京都大学付属病院の建築費用70億円全額を寄付している。日本ではあまり聞かないが、京都大学にはここまでいかなくとも、財界関係者からの寄付が多いらしい。
寄付金集めの努力は各大学でも行われている。おもしろいところでは、京都の龍谷大学では500万円以上寄付してくれた人には、浄土真宗の大谷本廟(八坂神社の近く)への納骨を認めている。ここは歴代の西本願寺総長などの骨を納められており、最も格の高い納骨棚らしい。その筋の人にはたまらない魅力かもしれない。
とにかくどこの大学も寄付金集めにせっせっとがんばっているが、やっぱり何もないところからタダで寄付するという風土はまだまだ日本にはない。そのため、どこの大学も総収入に占める「寄付金」の割合は数%に過ぎない。欧米と違って宗教的なバックボーンがない国民性も考えると、今後も寄付文化が発展するのは難しいだろう。
卒業生の帰属意識を高め、社会への責任を果たしつつもやはりエサで寄付をつのるしかないのだろうか。