Q

オツベルと象」の、オツベルが白象に働くか提案する場面について疑問があります。具体的にはこの部分です。


「ずうっとこっちにいたらどうだい」
百姓どもははっとして、息を殺して象を見た。オツベルは云ってしまってから、にわかにがたがたふるえ出す。
 

なぜオツベルはがたがたふるえ出したのでしょうか?

 

A

問い方がよくありません
「オツベルは云ってしまってから、にわかにがたがたふるえ出す。」
これは、描写です
小説を読解するとは、描写から意味を読み取る事です
描写の理由を問うてどうするのですか
「がたがたふるえる」とは、恐怖心の表現です
風邪をひいて悪寒で震えるのではありません
それが読解です
ここでの恐怖心とは、オツベルの象に対する恐怖心です
その描写は何もここで初めて始まった訳ではありません
それまでにも繰り返し人の象に対する恐怖心が描写されています
その最初の描写は以下の通りです
「そいつが小屋の入口に、ゆっくり顔を出したとき、百姓どもはぎょっとした。なぜぎょっとした? よくきくねえ、何をしだすか知れないじゃないか。かかり合っては大へんだから、どいつもみな、いっしょうけんめい、じぶんの稲を扱いていた。」
ここに理由は明記されています
ご質問に回答します
【何をするか分からない象(に、ずっとここにいるように尋ねてしまい、象の反応)が恐かったから】
( )は、適宜カットして下さい

以下、補足です
適切な問い方は以下の通りです
「オツベルは云ってしまってから、にわかにがたがたふるえ出す。」
・ここでのオツベルはどんな気持ちか(できるだけ具体的に詳しく説明する)
描写や言動、表現から意味、特に登場人物の心情を読み取るのが文学作品の読解です