Q

高校3年生です。
私は近代文学に興味があります。また、国公立大学の推薦を受けます。
高校1、2年生の探究はどちらも志賀直哉や島崎藤村などをテーマにして研究しました。
私は文学作品は当時の価値観や歴史的背景を学べるから好きです。言葉遣いや作中に垣間見える作者の価値観、それらを感じ取るのが好きです。
私は特に理由もなく、自然主義文学からは価値観を読み取れるが多いだろう、また、研究しやすいだろうと思い、このことを志望動機書に書きたいと先生に言ったら、「あなたがしたいのはおそらくカルチュラルスタディーズで、今の文学研究はそれを否定して、作品の芸術性などを研究することが多いから、面接とかで『破戒』の何が好きなの?って言われたときに部落差別の問題が理解できるとか言うのは良くないと思う」と言われました。先生は文学部で近代文学を研究されていた方なので正しいと思います。
しかし、私は『破戒』のよさを芸術的に語ることは出来ません。(ここの表現が好きだ、ここのセリフが好きだとかを語ることができないです。)
どちらかといえば、太宰治や有島武郎の文章の方が美しいと思うし、好きです。
しかし、私が文学の芸術性の良さを志望動機書に書き殴ろうとしても、過去の自分に嘘をついているみたいで嫌です。私がしたいのはカルチュラルスタディーズだからです。
私はどっちの方向性で志望動機書を書いた方がいいのでしょうか。特定の好きな文学なんてないです。近代文学全てが好きなので選べないです。
文章が拙くて読みにくいです。ごめんなさい。

 

A

結論としては、過去の自分に正直に書くべきです
以下、思う事を列記します
・合格を願って嘘を書いて選ばれるほど甘い入試形態ではない
・志望理由書に嘘を書くと試験における全場面で迷いが生じ鋭さが鈍る
・近代文学へ興味を持ってそれを追求した実績はむしろ強みである
・近代文学研究は実際には多様であり芸術性云々だけではない

私も文学部国文科で近代文学を専攻した元国語の高校教員です
私ならばあなたの「先生」のような指導はしません

付言します
一度、受験予定先の教員を調べ、その論文を探して読んで見ると良いでしょう
熟読でなくてもよいので、どういう研究内容でどういう論文を書いているのかを知っておくのはたいへん参考になるはずです
私がクラス担任であればそれを助力します
過去にそれで国公立推薦に合格(教育心理・生活科学)させたことがあります