Q

今日受験勉強で三浦哲郎のメリーゴーラウンドを読んだのですが、悲しすぎてそしてその後どうなるか今すぐ知りたすぎて問題がまともに解けませんでした。
問題文として読んだのは旅館で父親が泣くのを我慢してるところをチヤが貼り付いて行くところまでです。
この後の続きってあるのでしょうか?
またできればネタバレもお願いします。

 

A

センター試験の出題ならば、作品の最後で終わっています
あの続きなどはありません
まだがんぜない娘の一生懸命が、父の企図を止め、父を救いました
三浦はたいへん不幸な境遇に生まれ育ちました
あの作品は、他の三浦の作品同様、彼の不幸に滅んで行った4人のきょうだいへの思いを感じさせます
あの時あそこで思い止まった事が、あの作品のすべてです
それを考えるということは、あの作品を理解されていないということです

あのチサは、まだ幼かった三浦自身で、父は、自ら滅んでいった彼の姉であり兄です
三浦はフィクションにおいて、きょうだいたちを必死で止め、破滅から救おうとしているのです
だから、あの続きはありません
続きは彼の現実のきょうだいたちで、破滅しかありません
だから彼はあの作品をあのように書き、あの作品はあんなにも哀切なのです

 

質問者からのお礼コメント
最後の部分だったんですね。まあ問題で出された文しか読んでないのであの作品を理解できたなんて到底思っていませんがそれでもここ最近読んだ小説の中でも結構印象に残るものでした。私ああいうの弱いんですよ。