Q

恋に朽ちなむ名こそ惜しけれ
の「朽ち」が連用形になる理由

年経ればよはひは老いぬしかあれど花をし見ればもの思ひもなし
の「老い」が連用形になる理由を教えてください

 

A

・恋に朽ち【な】む名こそ惜しけれ
「な」は強意の助動詞「ぬ」の未然形「な」です
助動詞「ぬ」は連用形に接続しますので、カ行上二段活用動詞「朽つ」は、その連用形「朽ち」に活用しています

・年経ればよはひは老い【ぬ】
「ぬ」は完了の助動詞「ぬ」の終止形「ぬ」です
助動詞「ぬ」は連用形に接続しますので、ヤ行上二段活用動詞「老ゆ」は、その連用形「老い」に活用しています

 

返信A

カテマスの回答に誤りがあるといっても、初学者にはわからないでしょう
・最初の回答の誤りは【助動詞「なむ」】です
「なむ」は辞書で連語と説明されています
学研全訳古語辞典「なむ」
連語 なりたち 完了(確述)の助動詞「ぬ」の未然形+推量の助動詞「む」
・二番目の説明の不適切
「「ぬ」の上には「連用形」がのっかる」
は、接続の説明として不適切です
「「ぬ」の上には「連用形」がのっかる」のではなく、「あとに連用形に接続する「ぬ」が続くために、直前の語である「朽つ」が活用して連用形になる」が正しい説明です
日本語は、後ろへ後ろへと語を連ねて行く言語です
別の語を直前にある語の後ろへ続けるために前の語が形を変える事を活用と言います
「ある語の上にのっかる」は接続の本質を誤解させる不適切な説明です