Q

古典の助動詞で完了の「たり」、意味は存続と完了がありますがどうやって見分けられますか?

 

A

不思議な回答があります
【英語に訳してみて「進行形」であれば「存続」、「過去」や「現在完了」であれば「完了」です。】
質問者の方は、ぜひ下の回答者に返信し、上の妥当性についてお尋ねになってみてください
「どうして英語の進行形が存続に当たり、過去や現在完了が完了に当たるのですか?日本語文語の助動詞「たり」の意味の区別が英語の時制表現と対応するのはどういう理屈ですか」とお尋ねしてくださいませんか
世の中とは広いと痛感させられました
以上は余談で、以下回答します
助動詞の意味の識別は、意味で識別します
当たり前のことですが、学ぶとは当たり前のことを当たり前に理解する営為であり、科学とは現象を当たり前のこととして記述し説明する体系です
助動詞「たり」に即して説明すると、完了とは変化ないし動作が完了したことを、存続とは変化ないし動作した結果が存続することを、それぞれ意味します
実際に古文を読み、書き手や話者がいずれの意味で「たり」を使っているかを理解することが、すなわち意味の識別です
以上は抽象的な思考力が必要になり、会得はやさしくはありません
そこで初学者にはよく、訳し分けて識別するという方法が教えられます
文法的意味と訳は本来独立していますから、これは方法として正しいとはいえません
しかし有効性は高いので、初学者には実用的です
最初の回答はその意味であなたには適切な回答でした
というわけで、回答しないつもりでいましたが、たいへん興味深い回答が後にくわえられましたので回答した次第です