和歌翻字 寄沼述懐「上ばかり…」 | 古典も現代文も本当は面白いはずなのに

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Q

こちらの和歌懐紙、どのように読めばいいでしょうか?
解釈もあわせて、ご教示ください。

 

 

A

寄沼述懐
(澄)月

うへはかりすむとは
みへてぬま水の
そこのこゝろの
濁りやすさよ

上ばかり澄むとは見えて沼水の底の心の濁り易さよ

上だけは澄むと見えて、沼の水の(ように)底の心は濁り易いことよ

(ように)と解釈すると、叙景歌が道歌風になります
署名の(澄)は判然としませんが他には思い当たりません