Q

「あめつちと 君と父母との 三つの恩 忘るる時ぞ 身にせまりける」
以前に、上記の句が二宮尊徳翁のものと記憶していたのですが、検索しても出てこないのですが、どなたか上記の言葉の出自、誰の言葉なのかご存じの方がいらしたら、教えていただきたいのですが。よろしくお願いします。

 

A

平家物語の平重盛が亡くなる直前の節(教訓)に、以下のようにあります
「かたがた恐れある申し事にて候へども、心の底に旨趣を残すべきにも候はず。まづ世に四恩候。天地の恩、国王の恩、父母の恩、衆生の恩これなり。その中に最も重きは朝恩なり。」(流布本)
「四恩」の辞書の説明です
【〘名〙 仏語。衆生がこの世で受ける四種の恩。経により内容を異にし、心地観経では、父母の恩・衆生の恩・国王の恩・三宝の恩の四つ、正法念経では、父の恩・母の恩・如来の恩・説法法師の恩を数える。
大般若波羅蜜多経巻十二跋‐天平一三年(741)七月一八日「天平十三年歳次辛巳七月十八日奉為四恩、写、檀越下村主広麻呂」】
出典は仏典です

三恩もしくは四恩について回答しました
以下、歌についてです
・報徳教訓二宮翁の歌 : 一名・道歌集 2版 福住正兄 著[他] 報徳学園図書館, 大正1
この本には見えません
その歌、意味をお分かりですか
どうも二宮尊徳の詠んだような道歌ではないように思います
少なくとも単独の歌としては、その歌の意味「三恩を忘れる時が身に迫る」は教訓になっていません
記憶(ないしは記録)に誤りはありませんか