Q

古文の品詞分解についてです。
平家物語の「木曽の最期」で、木曽が討たれた後、今井四郎が
「今は、たれをかばはんとてかいくさをもすべき。」と言っています。
この文中の「すべき」という助動詞は、何の意味を持ちますか?複数ある場合は、すべて教えて頂きたいです。
サイトなど見てみたんですが割とバラけていて、、

 

A

当然が最も妥当性が高いです
すでに主人義仲が首を取られた今、その最も忠実な従者である自分が守るべき人はいなくなって、戦を続ける理由がない、そう兼平は言っています
実は、主人の奪われた首を取り返して葬るのが、家来のすべきことではあるのですが、状況からそれが不可能であることは明白です
かりにそれが可能な状況であれば、意味は意志と考え、兼平が自分の意志として、義仲の首の奪還を考えないという意志を示したと解釈すべきです
しかし、戦の経緯や状況から、ここでは兼平の周囲にいる敵の武者たちにも、読者にも、その不可能性は明白ですから、意志でなく当然の意味として解釈・説明すべきです
なお、義務や必然という説明も可能ですが、「べし」の語義に挙げていない辞書もあり、より一般性の高い当然が勝ります

 

質問者からのお礼コメント
皆さん詳しくてわかりやすい解説ありがとうございました!m(*_ _)m