Q

夏目漱石の「則天去私」についてです。
★則天去私とは、
天にのっとって私心を捨てること。 我執を捨てて自然に身をゆだねること。 晩年の夏目漱石が理想とした心境、

ここで質問ですが、未来あるこれからの若者、若年層に、「私心、我執を捨てる」という則天去私思想を推奨すべきでしょうか?

 

A

則天去私思想の中核は「天にのっとって」「自然に身をゆだねる」です
これは中国伝統思想「天の思想」に依拠した道家思想的な思想です
それを抜いた単なる「私心、我執を捨てる」は、ただの「滅私」思想です
それを教育(学校・社会問わず)の中核としたのが大日本帝国でした
いわゆる「日本人は天皇の赤子である」教育です
日本会議と自公復古極右政権がそれを目指しています
彼らは教育勅語が大好きです
しかしそれを提唱する者はもれなく「私心我執のがりがり亡者」です
それが明るみに出たのが敗戦直後の戦争指導者たちの大多数の去就であり、森友・桜を見る会~今般のキックバック事件に至る自民党議員たちです
ご質問に戻ります
回答は回答者の思想により変化します
リベラルな人、漱石をよく知る人であれば、もれなくNoですし、日本会議側の人であればもれなくYesです
しかし、そもそも則天去私思想は「天にのっとって」「自然に身をゆだねる」が主なのですが、それをご質問から抜いたのには、質問者の方には何か意図がおありだったのでしょうか?それとも、ただつい落とされただけなのでしょうか?
私にはむしろそちらが気に掛かります