Q

現代語訳できる方、お願いします!
全体像をさらっと教えてくれるだけでもいいです。
特に「さしもやむごとなき人の筆跡をば、いかがたやすく止め給はむ」というところが理解しづらいのでお願いします!

 

 

A

ある寺の額の文字は、侍従大納言の筆によった。
その字が経年劣化で薄くなった。
大納言大別当が「私が上から書こう」といった
寺の古老の僧たちは「あのように尊い人の筆になる文字を、どうしてかんたんに上から書き消しなさって良いものか。いや、良くない」と、慎重論であった
大別当は「以下に名筆でも、放置して文字が消えてしまえば無益だ。新たに点画を書き加えるのではない、上から同じように書くだけだから構わないだろう。古い仏像も修理して箔を捺し直したりするではないか」と言った。
寺の古老の僧たちは「それもそうだ」と同意した。
そこで、額を下ろし、上から文字を書き、地の部分の色も塗り直した。
翌日、雷雨となり、書き加えた文字も塗り直した色もきれいに洗い流され、元通りとなった。
「今までどんな横降りの雨でも額が濡れることはなかったのに。不思議だ」と皆が噂した。
それから四、五日して、大別当が急死したということだ。

 

返信A

上のカテマスの解釈は、浅はかです
本文テキストの校訂者の意図を、まるで理解できていません
詳説は省き、端的にお答えします
3行目「止め」とあり、振り仮名が付されていません
4行目、「求(と)め」とあり、漢字が変更され、ふりがなが付されています
話の結末も、当初の古老たちの躊躇が正しかったことを示しています
大別当は妄語の罪を犯した報いを受けたのです
以上の説明で、賢い高校生ならば、理解できると存じます

 

古今著聞集 能書第八290 大納言なる人の…