iPad SIMロックフリー騒ぎで思うこと
今日、iPadはソフトバンクにより日本で販売されるとの電撃発表がありました。
以下の点で新しい時代の発表の仕方だな、と感じました。
・SB孫社長が直接、Twitterという新たなメディアで電撃的に発表したこと
・ニュースとして取り上げられやすい平日ではなく、土曜日しかもGW中の発表だったこと(休みに利用者の多いTwitterで話題になることを意図したと思われる)
発表内容にも以下のように目を引く点がありました。
・「iPad用にMicro SIMを出す」と決算発表で公表までしたドコモではなく、SBが対応すること
・米国版と違ってSIMロックがかかっていること
・最安値が約５万円は自分の予想通り
しかし私が今日一番気になったのは
「iPad 3GのSIMロックフリーに関するTwitter上での情報の錯綜具合」
です。
経緯はもうすでにこのページにまとめられていますが、引用させていただきます。
1.5/8にソフトバンクよりSIMロックされた「iPad」発売の発表。
2.アップルストアでSIMフリー発売の話が出回る(情報提供者は2名)。
3.毎日JPなど複数のソースで日本ではSIMフリー発売はないとの記事。
4.2名のうち1名がSIMフリー情報は誤りとして訂正。
5.心理的な期待からなのか「SIMフリー発売」RTが続く。
今も５の「SBが販売するiPadはSIMロックだが、AppleStoreで販売するiPadはSIMフリーだ」という書込みのリツイートが続いている状況です。
はっきりいって、それが事実かのようにリツイートするヒトは自分で調べることを放棄し過ぎです。Twitterという便利な道具は世の中に広まったが、それを人間が使いこなすには時間がかかりそうです。
私が初めてSIMロックフリーの書込みを目にしたときのつぶやきは以下です。
「ほんとかなあ？RT @iipadjp: AppleStoreでのiPadはSIMロックフリーだそうです。100%かは公式発表待ちですが。ということは・・・」
このあと以下を調べました。
1)Appleコールセンターに電話し、AppleStoreで販売されるiPadがSIMロックフリーか確認
⇒オペレータは「まだ未定です」との回答
2)その後のリツイートから情報源を確定し、そのユーザのつぶやきを確認
⇒Apple Store福岡天神店のスタッフから口頭で聞いた情報を、そのユーザがTwitterで流していたことが判明。そのユーザは「信頼できるスタッフで、Twitterで流してもいいと言われたため、事実と判断した」と主張。
3)iPad SIMロックに関する記事をいくつか確認
⇒ケータイウォッチ「ソフトバンクモバイルでは、iPad正規販売店で取り扱われるiPadは、同社のSIMカードのみ利用できる、SIMロックが施された製品になるとしている。」
⇒毎日jp「携帯電話回線でもインターネット通信できるタイプには、利用可能回線をソフトバンクに限定した「ＳＩＭ（シム）ロック」をかけ、ドコモなど他社の回線を利用できないようにする。米国などでは、ロックを解除した状態で販売されており、日本版は異例の対応。」
私は、上記から、少なくとも現時点では「AppleStoreで販売されるiPadがSIMロックフリーとは確認できない」と判断しました。
まずAppleは鉄壁の情報統制を行う会社です。iPadにプリインされるアプリの開発会社は実物のiPadを触ることなしにアプリを開発したといいます。また私が正月にAppleStoreの福袋に並んだときには、Storeスタッフの誰も福袋の中身を知りませんでした。(当時の様子はコチラ）
そんな会社が公式発表もしていない事実、しかも自社戦略に関わる大きな事実をStoreスタッフに伝えるでしょうか？
私が気になるのは、このような状況が続くようだと、デマが急速に広まったり、詐欺に引っかかる人が多く出たりするのではないかと危惧するためです。
Twitterを初めとするインターネットメディアは確かに情報収集には便利なツールです。でもそのツールを使うにあたって「そこで得た情報の真贋は必ず自分で判断する」「怪しい情報に対する嗅覚を磨く」といった態度は必須ではないでしょうか。
自分が傷つかないためにも、他人を傷つけないためにも。
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以下の点で新しい時代の発表の仕方だな、と感じました。
・SB孫社長が直接、Twitterという新たなメディアで電撃的に発表したこと
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発表内容にも以下のように目を引く点がありました。
・「iPad用にMicro SIMを出す」と決算発表で公表までしたドコモではなく、SBが対応すること
・米国版と違ってSIMロックがかかっていること
・最安値が約５万円は自分の予想通り
しかし私が今日一番気になったのは
「iPad 3GのSIMロックフリーに関するTwitter上での情報の錯綜具合」
です。
経緯はもうすでにこのページにまとめられていますが、引用させていただきます。
1.5/8にソフトバンクよりSIMロックされた「iPad」発売の発表。
2.アップルストアでSIMフリー発売の話が出回る(情報提供者は2名)。
3.毎日JPなど複数のソースで日本ではSIMフリー発売はないとの記事。
4.2名のうち1名がSIMフリー情報は誤りとして訂正。
5.心理的な期待からなのか「SIMフリー発売」RTが続く。
今も５の「SBが販売するiPadはSIMロックだが、AppleStoreで販売するiPadはSIMフリーだ」という書込みのリツイートが続いている状況です。
はっきりいって、それが事実かのようにリツイートするヒトは自分で調べることを放棄し過ぎです。Twitterという便利な道具は世の中に広まったが、それを人間が使いこなすには時間がかかりそうです。
私が初めてSIMロックフリーの書込みを目にしたときのつぶやきは以下です。
「ほんとかなあ？RT @iipadjp: AppleStoreでのiPadはSIMロックフリーだそうです。100%かは公式発表待ちですが。ということは・・・」
このあと以下を調べました。
1)Appleコールセンターに電話し、AppleStoreで販売されるiPadがSIMロックフリーか確認
⇒オペレータは「まだ未定です」との回答
2)その後のリツイートから情報源を確定し、そのユーザのつぶやきを確認
⇒Apple Store福岡天神店のスタッフから口頭で聞いた情報を、そのユーザがTwitterで流していたことが判明。そのユーザは「信頼できるスタッフで、Twitterで流してもいいと言われたため、事実と判断した」と主張。
3)iPad SIMロックに関する記事をいくつか確認
⇒ケータイウォッチ「ソフトバンクモバイルでは、iPad正規販売店で取り扱われるiPadは、同社のSIMカードのみ利用できる、SIMロックが施された製品になるとしている。」
⇒毎日jp「携帯電話回線でもインターネット通信できるタイプには、利用可能回線をソフトバンクに限定した「ＳＩＭ（シム）ロック」をかけ、ドコモなど他社の回線を利用できないようにする。米国などでは、ロックを解除した状態で販売されており、日本版は異例の対応。」
私は、上記から、少なくとも現時点では「AppleStoreで販売されるiPadがSIMロックフリーとは確認できない」と判断しました。
まずAppleは鉄壁の情報統制を行う会社です。iPadにプリインされるアプリの開発会社は実物のiPadを触ることなしにアプリを開発したといいます。また私が正月にAppleStoreの福袋に並んだときには、Storeスタッフの誰も福袋の中身を知りませんでした。(当時の様子はコチラ）
そんな会社が公式発表もしていない事実、しかも自社戦略に関わる大きな事実をStoreスタッフに伝えるでしょうか？
私が気になるのは、このような状況が続くようだと、デマが急速に広まったり、詐欺に引っかかる人が多く出たりするのではないかと危惧するためです。
Twitterを初めとするインターネットメディアは確かに情報収集には便利なツールです。でもそのツールを使うにあたって「そこで得た情報の真贋は必ず自分で判断する」「怪しい情報に対する嗅覚を磨く」といった態度は必須ではないでしょうか。
自分が傷つかないためにも、他人を傷つけないためにも。
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