ニューヨークフィルによる現代音楽のコンサート | ぞうの みみこのブログ

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昨日はアッパーウェストサイドの多目的施設のシンフォニースペースで現代音楽のコンサートがありました。タイトルは”コンタクト” (Contact)

主催はニューヨークフィルハーモニーです。

ニューヨークフィルが定期的に行っているコンサートで、今回は
ニューヨーク在住の若手作曲家三人をフィーチャーして行われました。
編成は小編成のアンサンブル。

演奏者はもちろんニューヨークフィルのメンバーです。

一緒に行った友人に

”音色にこだわりすぎている気がするんだけどな。これが最近の現代音楽のトレンドなんどろうか”
と言うと,

”現代音楽っていっても、いろんなトレンドやスタイルがあるから今日のはその一部にすぎないよ。”
という答えが。

”一人目はまさにミニマリズムだね。単調な繰り返しが多いし。でも三人目の作品は現代音楽的、新しい音色の試みだけでなく、ベートーベンやストラビンスキーの影響も全般に感じたよ。”

”そーね。モチーフの展開のしかたとか。構成がしかっりしていると思ったわ。”

現代の音楽と銘打っていてはいても、説得力ある作品に仕上げるには構成力が不可欠と思います。そうじゃないと、ただの新しい音楽技法やおもしろい音色の羅列になってしまう。それがいいのだよ、と言われては元も子もありませんが。

この場合、べつに先人達と同じ構成(ソナタ形式だとか、変奏曲とか,ロンドとか)に従う必要も無いですけど。

最後に演奏されたのが、アメリカ合衆国を代表する作曲家の一人と言われる、ジェイコブ・ドラックマン(Jacob Druckman 1928-1996)の晩年の作品。
Counterpoise(1994/1995)

わたしが持っているCDではソプラノ独唱とオーケストラでしたが,このコンサートでは室内楽で演奏されました。同じ曲のビデオが見つけられなかったので,似た設定の彼の作品をご紹介します。(Lamia, ソプラノとオーケストラによる 1975)

歌詞はイギリスのロマン派の詩人、ジョン・キーツの詩に基づいています。