ニューヨークでは、地下鉄は市民の足です。
したがって、乗ってると、いろんな人に出くわします。
先日も、
私の真向かいに真面目そうな、アジア系の初老の叔父さまが座ってたのですけど、
いきなり百面相を始めたのです。
ぎゅっと口をすぼめて、ひょっとこみたいな顔をしたり、
大口開けて、笑いに興じている表情をしたかと思えば、
ドスの利いたような怒った顔をしてみたり、
すわ、危ない叔父さんかしら、席変えようかしら、と思った瞬間、
私の隣に座っていた黒人の4~5歳くらいの女の子の”キャッ、キャッ”
という笑い声が聞こえてきました。
そうです。おじさんは、その女の子とにらめっこしていたのです。
女の子も、一生懸命、変な顔をして応戦。
そのうち、叔父さまは先にどこかの駅で降りて行かれたのですが、
車両を出際に”ちいさな友達” にバイバイと手を振ってご挨拶、
女の子も紅葉のような手をひらひらふってお返事。
さいしょびっくり、最後はほんわかとなる出来事でした。
私も、(ピアノ教えてるくらいですから、)子供は好きですよー。
でも公衆の面前で、にらめっこ大会をする勇気はないかもしれません。