子どもの頃、近所に龍ちゃんという少し年上の男の子が居た。
近所の子ども達のリーダー的存在でよく一緒に遊んだ。
龍ちゃんちは大邸宅で、屋敷内に道場があり、空手や剣道をしている人たちが居たけど大々的に募集している感じもなく私塾的な感じだった。
うちの父はあそこはすごい家だ!と言っていたがよくわからなかったが、おじいさん?が政治結社の大物だとかいう話だった。
人斬り抜刀斎緋村剣心にはモデルとなる人物が居た。
岡田以蔵と並ぶ人斬りと恐れられた河上彦斎
佐久間象山を暗殺した人物として伝えられ、維新では薩長連合軍の先鋒として活躍したが、あくまでも攘夷を譲らなかったので投獄され斬首される。
彦斎の孫の利治氏も居合の達人で政治結社を率いていたとか?
戦後まもなく「伏見の夜嵐」という血闘がうちの近くであったらしい?
道場破り的なゴロツキと利治氏が死闘を繰り広げたと伝えられている。
利治氏は警察のお縄になったゴロツキの身元引受人になり故郷に帰る旅費を与えたという。
龍ちゃんも居合道をやっていて今は達人として道場を構えている。
我が家には龍ちゃんちの道場からもらってきた折れた木刀が今でもある。