『地獄からのラップトップ』ミランダ・デヴァイン著(藤井幹久訳)幸福の科学出版 レビュー | 加納有輝彦

『地獄からのラップトップ』ミランダ・デヴァイン著(藤井幹久訳)幸福の科学出版 レビュー

『地獄からのラップトップ--暴露された大統領家のスキャンダル』ミランダ・デヴァイン著(藤井幹久訳)幸福の科学出版 レビュー

430ページの読み応えのある、まさに「事実は小説より奇なり」を地でいく世紀のノンフィクションであった。
日本語訳がとても自然で、しばしばありがちな「翻訳独特の違和感のある日本語」では全然なく読みやすかった。
 アメリカではベストセラーとなった作品。

 ハンター・バイデンが修理に出し、ついに放置されたラップトップの膨大なデータ。今では本人が「あれは私のもの」と認めている正真正銘の事実に基づいている。

 本書巻末の訳者による「解題」に、ハンターの所業は、140件のビジネス犯罪、191件の性犯罪、128件の薬物犯罪、合計459件の犯罪に該当する可能性のある事案があるとする分析を紹介している。

 特に中国国営企業やウクライナの企業から送金される怪しい大金で、まさに背徳的な性行為、醜悪な麻薬中毒に溺れ溺れして廃人寸前まで行っていた行状には驚愕する。

 その廃人への道、放蕩三昧が、大統領の息子という特権で、無罪放免、放置され続けていたのである。しかも、ラップトップの内容がスクープされ、ワシントンポストが大きく報道したにも関わらず、ツイッター、フェイスブック等ビックテックが瞬時に検閲し、報道管制が敷かれ封印されてしまった。加えて、元政府の最高位の高官たち(元CIA長官等)51名が連名で、公開書簡を発表した。

 その書簡では、ラップトップのスクープは、「ロシアの情報工作」の疑いが濃厚と、何の根拠もないにも関わらず、スクープ記事が出たわずか五日後に断じたのである。(ロシア工作のベクトルは、エスカレートして、米露代理戦争であるウクライナ・ロシア戦争を生んだ。)

 これが決定打となり、バイデンVSトランプの大統領選をバイデンは勝ち抜いた。

本書では、ラップトップのデータに基づき、ハンターの背徳行為が緻密に詳述されている。バイデン大統領の了解の下、ウクライナや中国国営企業との関係を築き、莫大な利益を上げている様、あるいは、売春婦を呼び、性的放蕩三昧の限りを尽くす様子、亡くなった実兄の妻との不倫、本妻との結婚生活の破綻等々、想像を絶する放蕩が、最後の最後まで連綿と詳述されている。

 ただ、430ページの膨大な記述を通して、人間ハンターの苦悩も垣間見えた。バイデン家の貴族的生活を維持するために、お金を稼ぐ使命を一手に引き受けていたハンター。その汚れ役の割には、麻薬に手を染めたり、性的放蕩により一族からの評価が低いことに怒りをぶちまける。自分は一族の名誉の裏側の汚れ役の犠牲になっていると。

 例えば、YouTube動画を何本か見ても、ハンターの悪事許すまじという着地点は同じになるかもしれないが、本書を読んでハンターの人格崩壊のプロセスを読んだ者として、着地点は、同じように見えてやはり違うと思う。

 表現が難しいが、ハンターの苦悩にも思いを寄せている視点は、動画だけでは得られなかったと思う。やはりそれは一冊の本を読んだ事によって得られたものだ。読書にはやはり愛が用意されている。コンパクトに情報がまとめられた動画には愛が用意されていないような感触を持つ。

  どちらかといえば、主に動画情報によりハンターの事案も理解していた私であったが、本書を一読することによって、着地点は似ているものの、やはり「愛」の介在の余地が読書によって生まれるのだと感じた。

 そういった意味で、反グローバリズム、ディープステイト等の文脈の中で、バイデン大統領、ハンター・バイデンのゴシップを動画情報をもとに理解している皆様には、本書の通読をお勧めします。

 きっと多くの皆様は、アメリカの分断に心を痛め、民主主義に絶望しておられるのではないでしょうか。

本書を通読することによって、さらに暗澹たる気持ちになると共に、一方で、このような書が、全米でベストセラーになったことに一縷の希望の光を見ることもできると思います。

 テレビ等大メディアの報道は、公正中立の規範は捨て去られ、情報戦争の武器としてのメディア報道に成り下がっています。メディア報道は、武器なのです。

 ビックテックのネット情報も、武器なのです。

ただ、書籍のみ、権力者の時に悪魔の武器には成り下がっていないと思います。(全部がそうであるとは言いません。)
特に、我田引水になりましょうが、幸福の科学出版は最後の砦の一つでありましょう。

 『地獄からのラップトップ』は、おそらく大手新聞社からは出版されなかったでしょう。

幸福の科学出版から出版されたことは、歴史的必然であったと思います。

 最後に、4年前、アメリカ大統領選が終わった直後の大川隆法総裁先生の総括を振り返ります。訳者も「解題」で言及されています。

 (トランプがバイデンに負けた意味は、)
「ウイルス攻撃を(C国が)考えていたということであるならば、これはC国が仕掛けたウイルス戦争に共和党が敗れたのではなくて、アメリカ合衆国が敗北したということになるのはないかと思います。」

「もし、C国にコロナウイルスによるウイルス戦争を仕掛けられていて、トランプを落とす目的でやられていて、さらにバイデン親子に選挙資金その他のところで、C国の買収がかかっていたというならば、これはものすごく大きなスキャンダルです。アメリカが、もはやC国の力に屈したことを意味していると思います。」

 この大川総裁の総括の意味が、本書を読むことによって骨の髄まで理解されます。

本書を通読することによって、いわゆる「陰謀論」と葬り去られることを阻止する「正義の武器」を手に入れることができるでしょう。おすすめの本です。

※写真女性は、著者のミランダ・デヴァイン

 

 

 

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