いま、地上波のゴールデンタイムで「薬害エイズ事件」放送:700人超死亡の恐怖 | 加納有輝彦

いま、地上波のゴールデンタイムで「薬害エイズ事件」放送:700人超死亡の恐怖

ザ!世界仰天ニュース

『信じた薬でHIV感染!薬害エイズ事件…700人超死亡の恐怖』

 

妻が表記特集を見た。そして私も見ることを勧められた。

TVerで見た。
https://tver.jp/episodes/epa46rxys6

 

多くの血友病患者が、実名を公表しないなか、未成年者として初めてエイズ感染を実名で公表して戦った川田龍平氏(当時19歳)を中心に「薬害エイズ事件」の顛末が克明に描かれていた。

 

 当時(1990年代半)、私はリアルタイムの報道に接していたが、もう記憶は薄れつつあった。初めて見た映像もあった。番組で見ていた若いタレントは皆、この薬害事件のことを知らないといった。

 

 詳細はぜひTVerで直接見て頂きたいが、信じがたい製薬会社と厚労省の隠蔽工作が赤裸々で描かれていた。

 

血友病患者に投与されていた非加熱製剤は、国産ではなくアメリカから原料を仕入れており、当初からエイズ感染のリスクがあった事を、製薬会社も、厚労省も認識していたのである。

 

そしてミドリ十字が悪質なのは、他社の製薬会社のセールスマンが、「ミドリ十字の非加熱製剤は、アメリカから原料を輸入しているので、エイズウイルスが混入しているリスクがある。国産のわが社の製品は、安全です。」このようにセールスしているのを知って、なんとミドリ十字は、「わが社の非加熱製剤は、すべて国産です。安全です。」と完全な「嘘」を会社のセールス方針とし、社内文書の書き換え(捏造)も行われた。

 

 自社さ政権であった厚労大臣に菅直人氏が就任し、厚労省役人が、頑なに「処分した。見つからない。」と一点張りだった厚労省の関係資料の有無の調査を命じ、資料を見つけ出させた。

世にいう「郡司ファイル」である。

 

最終的には、厚労省が、エイズ・ウイルス感染のリスクを認識しながら、ミドリ十字の企業利益を優先し、販売許可を出し続けてきた事があきらかとなった。

 

 菅直人厚労大臣は、患者関係者の前で、深々と頭を下げ謝罪した。

そして、ミドリ十字の経営者は、土下座をして詫びた。その映像も放映された。

 

 ミドリ十字の歴代社長には、実刑判決。厚労省の担当役人には執行猶予付きの有罪判決が下された。

 

実に、1400人の血友病患者がエイズ・ウイルスに感染し、現在までに700人が死亡した。

当時は、エイズは死の病と恐れられ、有効な治療法がなかった時代。現在は、治療により発症を抑えることができる。

 

 最後に番組は、現在、立憲民主党の参議院議員である川田龍平議員のインタビューを放映した。

現在も、血友病、エイズに対する治療を続けているが、結婚を機に、免疫力もあがり、元気に議員活動を行っているという。いわゆるお注射副作用問題にも被害者目線で積極的に取り組んでいる。

 

 さて、今回の番組が、ゴールデンタイムの地上波で放映されたのには、隠れた理由があると思う。

 

そう、「お注射」大薬害事案である。犠牲者は、700人では済まない。超過死亡者数などを考慮すると桁が違う犠牲者が出ている。

 

 多くの専門家も「薬害」であるという認識である。

 

最近では政府の広報部門に甘んじてしまい、過去数年にわたって、毎日毎日パンデミックの恐怖を煽り、お注射のリスクは一切放送せず、撃ちてし止まむ!よろしく、国民に打ちまくるよう誘導した地上波テレビ界ではあるが、少なくとも、今回の番組の放送のその先には、「お注射薬害事件、許すまじ。」の決意、そして時満ちれば、地上波も厚労省に宣戦布告するぞ、という一部の良識派プロデューサーの決意を感じた次第である。

加えて、品格が下がるかもしれないが、この度の補選3連勝とマスコミも持ち上げつつある立憲民主党の応援体制に入った感もある。2009年の総選挙の時のように。

 

 今回の報道で、菅直人厚労大臣の功績は十分アピールされたし、その延長線上に、川田龍平厚労大臣という「未来図」が提供されたのではないかと思うのである。大薬害事件をお裁きできるのは、川田龍平氏しかいない。

 

自民党では、金輪際無理である。

 

 桁違いの被害者の前に、菅直人厚労大臣が頭を下げたように、もし、川田龍平厚労大臣が頭を下げる構図を想像するに、これ以上の「絵」は、歴史上ないのではないか。

 

 私は、立憲民主党の政策のほとんどに、賛同しないが、川田龍平厚生労働大臣は、ありと思う。いや、期待したい。

 

さて、話が生々しくなったが、

 私の邪推にすぎないが、マスコミに隠れた「良心」の存在は信じている。

マスコミというより、番組のプロディーサーか、誰かの「良心」を信じている。

 

そのような良心の欠片を強く感じた経験がある。

時は、2023.3.3、朝のワイドショー「めざまし8」である。

 

 前日、全国を飛び交った「大川隆法総裁」の訃報を受けての番組。

 

めざまし8で流れた大川隆法総裁の説法の一場面。(全体にどちらかといえば、斜に構えた内容ではあったのだが)

~宗教家として世に立って以来、すでに命は捨てています。

真理のために戦います。

その戦いを、命尽きるまでやめません。

宗教家が畳の上で死ねるとは思っていません。

私は、やります。~

(2009.5.31、大阪市インテックス大阪「感動を呼ぶ生き方とは」より)

 

この場面が、朝の地上波テレビで、全国に流れたのである。

 

 さんざん、黙殺してきた地上波が・・。

 

このくだりは、信者にとっても心の琴線に触れる、涙なくして拝聴できない部分、信者にとっても貴重な映像。

 

これをテレビ局に保管されているであろう、黙殺で、一切使われていない膨大な映像の中から選んだスタッフ、あるいはプロディーサーの気持ちを考えると、こみ上げてくるものがあり、また「良心の欠片」を感じたのである。

 

 今回のザ!世界仰天ニュースにも、何やら似たものを感じたのは私だけだろうか。

 

 


 

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