日本妖怪探訪② | 加納有輝彦

日本妖怪探訪②


日本妖怪探訪②

 もはや、嘘ついたもん勝ち!という人もいる。嘘は大きければ大きいほど覆すのにも巨大なエネルギーが必要となる。嘘を覆すために真実を語る者が、命を削ることになる。

 すでに公選法の経歴詐称の時効3年は過ぎ、それ自体では罪に問われない。
 小島敏郎氏は、今年の夏の都知事選に小池氏がカイロ大卒という経歴を使ったら刑事告発すると記者会見で発言した。

 さて、いろいろ情報が交錯しているが、どうやら事実として確定できることは、カイロ大は、いつの時点が分からないが、「小池氏を卒業した事にした・・・」という事は、事実らしい。
 ゆえに、小池都知事が「私はカイロ大を卒業しました。」という表現より、「カイロ大が私の卒業を認めている。」これ一点張りで一点突破を図ろうとしている。

 へこにす記者たちが、「知事が、小島氏に相談したことは事実なのですか?」「知事がエジプト大使館に声明を出すようにお願いしたのは事実ですか?」と問われると、直接質問に答えることはせず、「大前提が違う。カイロ大が卒業を証明しているのです。証明できるのは大学だけ・・・。」こんな感じで、とにもかくにも一点突破を図ろうとしています。

 おそらくカイロ大は、エジプト政府は、巨大な負債をかかえた台所事情もあり、メトロポリス大東京のトップであるVIPの卒業を政治的配慮からも認めたのであろうことは多くの識者が指摘しているところである。

 だから、小池氏が、せめて「カイロ大が落第した私を卒業したことにしてくれました。」と言えば、まだ可愛いのだが。
どうやらこのあたりが真相のようである。

 軍事独裁政権のエジプト相手に、へこにす地上波主要メディアは腰がひけているようである。ネットでは、お構いなし言いたい放題である。地上波メディアと、ネットメディアの乖離はますます激しくなりつつある。今や、広告費はネットの方が地上波より多い時代。地上波の信用は摩耗している。

 それと、何より、今夏の都知事選、対抗馬が問題となる。有力な対抗馬が現れなければ、あるいは小池都知事3選という可能性はゼロではない。

さすれば、嘘ついたもん勝ち!はその通りになろう。

 そもそもこの問題はずっとくすぶっていたのだが、決定的となったのは、石井妙子著「女帝」におけるエジプト時代のルームメイト北原百代さんの証言「彼女はカイロ大を卒業していない。落第して帰国した。嘘をついている。」からである。

 意を決して告発した北原さんの一番のきっかけは、小池氏が、環境大臣になった時、天皇陛下から恭しく
認証された姿をテレビで見たことだったという。

 天皇陛下の前で嘘をついている国務大臣が認証されている。これはとても許されない事と強く思ったという。80歳を過ぎている北原氏にとっては、天皇の存在は「神的」なものかもしれない。

 北原氏の憤りは、神仏の前に嘘は許されまい。ましてや国務大臣の職務。

信仰者のはしくれの私にとっても、北原氏の憤りは、公憤、あるいは聖なる怒りとして重く共感するものであります。

 地上の権力で、嘘をついたもん勝ちとなり、北原さんの告発は敗れ去ったとしても、恐るべきは「神仏」である。
 
一切の嘘は、神仏の前には通じない。

 

 

 

 

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