いまや風物詩 小池都知事の「学歴詐称疑惑」再燃。 | 加納有輝彦

いまや風物詩 小池都知事の「学歴詐称疑惑」再燃。

 月刊文芸春秋のスクープ記事でネットは沸騰している。

側近であった小島敏郎氏(元都民ファーストの会事務総長・弁護士)が「私は学歴詐称工作に加担してしまった。」と、16ページにわたり手記を公開した。

 

 前回の都知事選の直前、「女帝小池百合子」石井妙子著が発刊され、大ベストセラーとなった。その中で、エジプト時代、同室だった北原百代さんが「彼女はカイロ大を卒業していない。」と当時の様子を詳細に語り、都議会でも学歴詐称の疑いに関し追及されつつあった。

 

 そんな沸騰する世論が、エジプト大使館のフェイスブックに「カイロ大声明文」が掲載され、小池氏はカイロ大を卒業している。学歴詐称の報道は、カイロ大の名誉も傷付けるものであり、エジプトの法律に基づいて法的措置も準備している・・・。これにより日本のマスコミは縮み上がり一挙に世論は静まった。

 

 小池氏は、カイロ大声明の発表後、都知事選挙への立候補を表明し、360万票を獲得し、圧勝。

 

このエジプト大使館のフェイスブック上のカイロ大声明文は、実は小池氏の要請で、元ジャーナリストのA氏が原案を書いたものだったと小島敏郎氏は暴露したのである。隠蔽工作を都知事自らが手を染めて行ったという大スクープである。

 

 世界の大都市東京都知事の要請をエジプト大使館が拒否して何の得もない。都知事の要請に従いあっという間に対応したと推測されている。

 

昨日は、東京都の定例記者会見で、小池都知事は、文芸春秋の記事について記者の質問に答えた。

 

 カイロ大が卒業証書、卒業証明を発行していることが全てと疑惑を一蹴した。

ただ、記者が7回くらい同じ質問をした。「都知事は、手記に書いてある通り、小島氏、A氏に直接お願いしたのですか?」この問いに、都知事は、否定をすることなく、直接回答することを一貫して避けた。

「大学当局の意思のもとで発表されたこと。主体は先方。」こんな感じで、お願いしたことはないと否定はしなかった。周到に逃げている。

 

 大学当局の意思のもとで・・という表現も不思議な表現である。通常なら、大学当局が自ら証明して頂いた・・・みたいなニュアンスなのだろうが、ここは小池都知事が、嘘を誠と協力してくれているカイロ大の立場に注意深く忖度したのではないかという識者もいる。

 

 それとカイロ大を実際に卒業しているという都知事の言葉は、裏をかえせば、「カイロ大は卒業していない」と告発した北原百代さんは嘘をついているということになる。

 

 今月の文芸春秋には、北原百代さんの、「カイロで共に暮らした友への手紙~百合子さん、あなたが落第して大学を去ったことを私は知っている~」も掲載されている。

 

 今回の手記、女帝小池百合子や、他の北原さんの手記を読む限り、直観的にこの方は嘘はついていないと理解される。決死の覚悟で告発していることがひしひしと伝わってくる。

 

 だから北原さんが嘘をついているのか、都知事が嘘をついているのか、これを天秤にかければ、答えは自ずと理解される。

 

 ただ、この問題は、エジプト政府、カイロ大が小池都知事の卒業を認めているゆえ、小島敏郎氏の告発、北原さんの命がけの告発も、決定打とはならず、小池都知事にとっては、あってはならない醜聞さえも、自らに耳目を集める手段の一つにしかすぎず、さらに焼け太りしていくだろうと諦めモードの識者もいる。

 

 決定打は、やはりカイロ大側の告発なくして困難であろう。しかし、それは望み薄。

 

小島敏郎氏は、今回告発に至った理由を二つ挙げておられる。

一つは、北原百代さんが本名で告発したこと。彼女の勇気。

もう一つは、かつて環境庁時代関わった水俣病のこと。

チッソの幹部は皆工場の排水が病気の原因と知っていたが、ダンマリを決め込んでいた。

その状況の中でチッソの水俣工場付属病院長の細川一さんは、病床にあったが、チッソの排水が原因だと自分は幹部に伝えたと証言した。この証言をきっかけにチッソの責任が追及される根拠となったという。その証言ののち、細川さんはこの世を去った。

北原百代さんも死ぬ前に真実を明らかにしておかねば日本の将来に禍根を残すとの危機感から本名での告発を決意された。

 このお二人の勇気に思いをはせ小島氏は自らも告発を決意された。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             

 

昨日のミヤネ屋、夜のNHKニュースで、この件は、小池都知事が否定したということとセットに報道された。

今日のワイドショーはどのように報道するのだろうか。

 

 おそらく、エジプト政府、カイロ大に対する忖度により、通常の文春砲のようには報道されないかもしれない。

 

大川隆法総裁は、小池氏が都知事選に初当選して12二日後、小池都知事の守護霊を招霊し、霊言を収録され「小池百合子実力の秘密」を発刊された。(2016.8)

 

 小池氏の守護霊は、そつなく質問に答え、どちらかといえば好印象を与える内容となり、後に、大川総裁は「ちょっと好印象を与えすぎたかな?」みたいなニュアンスの評価をされた。その後の小池都政が期待したのとは違って芳しくなかったからである。

 

この霊言の中で、小池都知事の守護霊は、はっきりと「総理の座」を狙っていることを明かしている。

また、自らがマスコミに身を置いていたことから、マスコミ操縦法を心得ていると語っている。

最初の選挙で、主要3候補だった鳥越俊太郎氏が「週刊文春」により女性スキャンダルを報道され急速に支持を失ったことに関して、『どの口がいう』みたいなコメントをしている。

 

「人間として、積極的に嘘をついたり、騙したりするような傾向が強い人であるならば、『そういう人だけど、いいですか』ってことを世論に問うのは、やっぱりマスコミの仕事で。それで反作用が激しくて、『よくそんな事を鳥越さんに対して言ったな』というのが強過ぎたら、それは週刊誌のほうが叩かれて、今度は部数が減るわけなんで。」女帝小池百合子も、今回の文芸春秋もものすごく部数を伸ばしている。(笑)

さらに、後年の自分を予言するような事も語っている。

「都議会がまったく進まなくなって、何も法案(条例案)も通らず、政治がなっていない」というんだったら、隠し持っていた弾がみんな出てくる。そして私を攻撃しはじめて、支持率を下げてきて、最後は舛添さんの時のように囲み取りになって撃ち落とす。・・・。」

 

 マスコミの内からでなく、外野から、隠されていた弾が出てきているという状況といえようか。

 

さて、この守護霊霊言で一番衝撃だったのは、彼女の過去世の一つが、トルコ共和国の建国の父ムスタファ・ケマル・アタテュルク(1881~1938)であることが明かされたこと。当時は彼女の箔となったであろう。

 

ただ、現在の私にはある一つの可能性を感じる。

以下、私の個人的妄想の部類であるが、

トルコ建国の父をアマテラスに置き換えれば、現在の小池都知事は、小池版オタフクと理解すれば合点がゆくのである。

 

いま、我々は、妖怪の断末魔を見ているのかもしれない。

 

後世への最大遺物とは、凛とした精神の余韻である。
小池都知事が後世へ遺す遺産とは、何であろうか。

 

渡世の技術としての嘘の効用であろうか。


※そういえば霊言の中で、日本人の過去世を明かすことを拒んだ。票を減らすと困るみたいな文脈で頑なに拒んでいた事は付記して置くべきだろう。


 

 

 

 

 

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