ポールのオールド・フレンドとまりやの人生の扉 | 加納有輝彦

ポールのオールド・フレンドとまりやの人生の扉

中学生のころ、S&Gをよく聴いた。
ポールは後に語った。
「父が一生かけて稼いだお金を、私は一シーズンで超えてしまった。」
そんな大成功を収めた後でも、
彼らは、Simon and Garfunkel in agonyと言われた。(苦悩の中のサイモンとガーファンクル)
 I was in the agony of youth.
青春の苦悩の中にいた若者に支持を得たS&Gと言えようか。
私も例外でなかったのだろう。

「オールド・フレンド」という曲がある。

こんな一節がある。
♪Can you imagine us years from today,
Sharing a park bench quietly
How terribly strange to be seventy♪
数十年後の私たちを想像できる?
公園のベンチで静かに語り合う
70歳になるなんて、なんて奇妙なこと

私はこの曲を聴いた時の中学生の自分、十代の自分の印象をすごくよく記憶している。
人間が70歳になるって?その事が想像できなかった。(笑)

ポールは現在82歳、アートも82歳。とっくに70歳を過ぎた。
私も近づいている。
Time flies(光陰矢の如し)

・・・・・・・・
 有名な歌がある。竹内まりやさんの『人生の扉』

彼女は、agonyの中にはいない。

I say it's fun to be 20 
You say it's great to be 30 
And they say it's lovely to be 40・・・
But I feel it's nice to be 50 
I say it's fine to be 60 
You say it's alright to be 70 
And they say still good to be 80 
But I'll maybe live over 90 
話は脱線する。
時は、2017年9月2日 名古屋栄の丸栄の屋上ビアガーデン
ある女性が、竹内まりやさんの「人生の扉」を熱唱した。
わざわざ聴衆に歌詞カードを配って熱唱したという。時に、彼女は43歳

女性とは、誰を隠そう山尾しおり衆議院議員(当時)である。
「山尾しおりとあなたの納涼まつり」の一場面
その時、民進党(当時)の幹事長が内定していた。当選2回、43歳での大抜擢である。
自分の人生の成功にこの歌を重ねたのでしょう。
And they say it's lovely to be 40・・・まさに lovelyな40代絶頂期を迎えようとしていた。

参加者は異口同音に山尾氏の歌唱の素晴らしさに感嘆していたという。(Annieで鍛えた歌唱力は衰えていないということでしょう。)
そしてその高揚感のまま、夫でない弁護士と二人で東京へ帰り、ホテルに泊り、その後不倫大騒動となった。

「人生の扉」が突然閉まってしまった。もちろん、民進党の幹事長内定も白紙撤回。

あれから、7年。今年50歳に・・・。Lovelyな40代の絶頂期に、試練の日々となった彼女。それでもBut I feel it's nice to be 50になるのだろうか。彼女の選挙区が隣の選挙区だったので、少々身近な存在ではあった。

竹内まりやさんの品格のある「人生の扉」を題材に、少々ゴシップネタを重ねたことに罪悪感があるが、好事魔多しよろしく山尾しおり氏の絶頂期の素晴らしい歌唱の直後の顛末が、まさに「人間万事塞翁が馬」の故事を地で行くようなお話。

How terribly strange to be seventy ポール
You say it's alright to be 70 まりや

人それぞれ年齢に対する感慨は違うだろう。

 できたら、ポールの不安と孤独を脱皮して、まりやさんの肯定感を素直に受け入れたい。

 

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