地獄絵 | 加納有輝彦

地獄絵

コーヒーブレイク 地獄絵

 吉田寛教授のお話は、体系を語られるのだが、しばしば漢字の語源から説き起こす等、歴史的教訓に満ちておりかつ、その歴史的エピソードは、非常にユニークであり、面白い。

 今回は、体系でなく、部分部分の興味深い話を断片的になるが紹介したい。

私がいたせいか ^^) 、古来人口に膾炙したある「地獄」を紹介された。

◇「火末虫処(かまつちゅうしょ)」・・・・水で薄めた酒を売って大儲けした者たちが堕ちる地獄。



◇函量所地獄(かんりょうしょじごく) ・・・・軽量を不正に行い、暴利を貪った者が堕ちる地獄。
この地獄で罪人は三つ目の老婆の鬼に監視されながら熱い鉄の火の炭を計らされ続ける。中身を誤魔化したり、量を減らしたり、薄めたり、底を上げたりの不正を行ったもの。誤魔化す、騙すという行為は、誰にも見られていないから大丈夫だとか、分からなければ良いと思っていたら、死後はこういう地獄が待っている。



 吉田教授は、昨今の世相を憂い、
函量所地獄(かんりょうしょじごく)は、官僚所地獄であると。

(小生の感想)
 現代に、「こんな悪事を働いたら、こんな地獄に堕ちるぞ!」と言えば、「脅迫罪」に問われるのがオチであろうが、いろんな事を誤魔化す現代の政治家、官僚に対して、「地獄に堕ちるぞ!」と言いたくなる衝動にかられる事もしばしばの御時世であるが、本年、大川隆法総裁先生が、「地獄の法」を出版された意味が分かるような気のする2023年でもあった。

 どういうわけか、ジャニーズ、宝塚、キックバック、ダイハツ・・・・長年の隠蔽が、炙り出された一年であった。

 


 

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