高坂正堯氏と前原誠司氏 | 加納有輝彦

高坂正堯氏と前原誠司氏

 

保守のリアリズム天才国際政治学者、高坂正堯(こうさかまさたか)氏がお亡くなりになられてからもう27年。

 

 

高坂氏は、田原総一朗氏司会のテレ朝「サンデープロジェクト」でレギュラーコメンテーター(1989~1990年代)をしておられ、私もちょくちょく観ていたので、お顔はよく知る人であった。

 

没後20年目、2016年に、「元・京大政治学教授 高坂正堯なら、現代政治をどうみるか。」(大川隆法著)が発刊され、高坂氏は、2020年代に「第三次世界大戦勃発」のリスクを語られた。

 

 

 今回は、その事ではない。

 

 最近、新党「教育無償化を実現する会」を旗揚げした前原誠司氏のことである。

 

有名な話であるが、前原氏が政治の道に入ったのは、京大での恩師、高坂正堯氏のアドバイスがきっかけであった。

 

 上記霊言でも言及されていたが(前原氏本人も語っているが)、高坂氏は、学者の道も念頭にあった前原氏に対し、「君は頭が悪いから政治家になれ」とアドバイスし、松下政経塾の受験を勧めた事がきっかけであった。

 

 大川隆法総裁も、このエピソードを挙げられ、「頭が悪いからということで政治家になられても困る。迷惑するんだけどな」と所感を語っておられる。

 

 「希望の党」騒ぎの時もそうだったが、今回の新党「教育無償化を実現する会」を旗揚げのニュースを見て、「頭の悪さが、困った事を起こすのか」と首をかしげるような、トホホなニュースである。

 

 大川隆法総裁先生の、高坂正堯氏への評価は高い。

東大在学中であっても、東大の教授陣の著作より、京大教授であった高坂正堯氏の著作の評価の方が高く、実際著作を読んでおられたのである。

 

 前原誠司氏も、浪人中に高坂氏の著書「国際政治」(中公新書)を読み、そのリアリズムに感銘を受け、京大への進学の決意が固まったと言っている。

 

 

 霊言で復活されてからさらに7年の歳月が過ぎ、今、師匠高坂氏は、弟子の前原氏に対し、どのような言葉を投げかけられるのかを考えた時、暗澹たる気持ちになる。

 

 それにしても、62歳の若さで他界された高坂氏。もう20年この地上で活躍されていたら、前原氏も、新党「教育無償化を実現する会」というような情けない新党を立ち上げるのでなく、保守本流の道を全うされたのではなかったか。残念である。

 

保守本流の道とは、自助努力の道でもある。

 

 

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