マツコ・デラックスと丹下健三
大阪万博の事を投稿して、EXPO’70のお祭り広場を設計した偉大な世界的建築家丹下健三氏の事を考えた。
EXPO’2025のロゴの気持ち悪いデザイン、これは建築物ではないが、丹下氏の日本的伝統を反映させつつ、シンメトリックな世界的普遍的意匠哲学と対比して、あまりの日本的「妖怪性」にため息ができるばかり。
当時の松井市長も、吉村府知事も、「気持ち悪い、気持ち悪いと炎上して、話題となった。そういう意味では大成功。注目度がグンと上がった」という、これまた妖怪的発言にげんなり。
話は変わるが、政治家●泉JRのことを、「血反吐吐くほど大嫌い」とかつて豪語したマツコ・デラックスが、丹下健三氏の設計した〈東京カテドラル聖マリア大聖堂〉への偏愛をある雑誌で語っている。
好き嫌いをはっきり言う方ゆえ、この「偏愛」は相当なものでありましょう。
マツコ・デラックスが、大好きな建築が、共に、丹下健三氏設計の代々木競技場と、東京カテドラル聖マリア大聖堂という。
「そもそも建築に関心を持ったきっかけが日常的に見ていた代々木競技場なんです。私が若い頃はインターネットもないし、いきなり東京カテドラルには辿り着けなかった。代々木競技場を調べて丹下さんを知り、あれもこれも設計した建築家だと知ったんです。
代々木競技場はもちろん感動したけど、街を歩いていたら目にするわけだから受け身のようなものでしたが、東京カテドラルは能動的に探し当てた感動がありました。江戸川橋駅で降りて急な坂を上って、ジャングルの奥地から遺跡を発見したような感じでしたね。
私は代々木競技場と東京カテドラルをそっくりそのまま作って、それを眺める家に住むのが夢。日本の現代建築で、群を抜いて好きなのがこの2つですから」
マツコさん、わかっていらっしゃる。
マツコさんの、EXPO’2025大阪博のロゴに対する感想を聞きたいものです。
皆さんの大好きな建築物、こだわりの建物ってございます？
