元の木阿弥 | 加納有輝彦

元の木阿弥

元の木阿弥

 雨の日、曇りの日、太陽光パネルが発電をしない時、石炭火力が必死にバックアップ発電をする。しかし、石炭火力は、CO2排出の悪玉ということで、悪者扱い。無くしてしまえという。政府は、再エネをベース電源にすると、再エネ、再エネと繰り返し喧伝する。

同じ構図がマイナ保険証に見られる。
マイナ保険に関わる数々の問題、これを検証し正す時、頼みの綱はただ一つ、現在の保険証である。現在の保険証が、ずさんな政府のマイナ保険証導入の混乱のバックアップを必死でしている。石炭火力と同じではないか。

ある現場医師の声が切実である。
政府は、現在の保険証を、予定通り来年秋までに廃止するという。(その後さらに移行猶予を一年見る)
 それが、廃止された時、マイナ保険証の間違いを正すことができなくなってしまい、想像を絶する甚大な被害が想定されるという。

現場の医師は、どうか、現在の保険証は廃止せず、マイナ保険証と共存して使えるようにしてほしいという。

 実際、現在、そのような事態になっている。
夕刊フジが報道する。

『マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」のトラブルをめぐり、厚生労働省が29日、とんでもないことを言い出した。マイナ保険証の不具合で病院を受診する人が「無保険扱い」となるのを防ぐため、当面の対応として、従来の健康保険証も一緒に医療機関に持参するよう呼びかける方針を明らかにしたのだ。国民の利便性を高める施策が逆に、負担を押しつける皮肉な事態となっている。』
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マイナ保険証、国民に不便を押しつける皮肉な事態に…「無保険扱い」防止のため従来の保険証も持参 不信高める「元のもくあみ」的対応
https://www.zakzak.co.jp/article/20230630-JD4AUIODENLBNIUPMGUPBW42ZU/
zakzak:夕刊フジ公式サイト 2023.6/30
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 今朝、めざまし8に河野太郎デマ、もといデジタル相が出演した。
当然、大混乱を呈しているマイナ保険証について国民への謝罪の言葉から始まると思いきや、謝罪の言葉はなく、導入当初の混乱はある意味、避けられない。しばらく我慢して頂きたい、必ず、マイナカードの利便性を理解できるように努める・・・みたいな説明に終始して、私的には呆れた。特にテクニカルな話にもっていき煙に巻いた。

信頼の失墜という最も大事な責任論に触れることはなかった。

 どうやら、本人の中には、どうせ元はと言えば、民主党が始めたプロジェクトじゃないか、俺の責任ではない・・俺が骨を拾う貧乏くじを引いたのさ、みたいな横柄な「内心の本音」を垣間見た気がする。

 それほど、ある種の開き直りを感じた。

このような間接責任をも背負う勇気のない御仁には、バックアップを必死に行っている、縁の下の力持ちには一瞥もくれないのであろう。

 石炭火力も、現在の保険証も気の毒なことである。

他人事ではない、国民一人一人が後始末を押し付けられることになろう。その頃、河野氏はご栄転なさって、その役職にはいない。

どこまで不条理に耐えられるか?日本国民?

 

 

 

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