「水島総社長に申し上げる」一人の幸福実現党党員の立場から | 加納有輝彦

「水島総社長に申し上げる」一人の幸福実現党党員の立場から

「水島総社長に申し上げる」一人の幸福実現党党員から

ちょっと、ひとこと。

 

 日頃、チャンネル桜の討論はよく拝見させて頂き、各界の識者による討論に深い学びを頂いています。

 

 往時は、故渡部昇一先生、故関岡英之氏なども出演しておられ、保守系チャンネルの老舗として不朽の業績を残しておられます。

 

最近では、幸福の科学出版月刊ザ・リバティーにも投稿しておられる、また釈党首との対談もしておられる元陸将、用田和仁氏や、政治学者のロバート・D・エルドリッヂ氏もパネラーとして、よく出演しておられ、親しみも感じるわけです。

 

 保守チャンネルを日本で最初に立ち上げた水島総社長の広汎な一般教養(ドイツ文学等)にはご尊敬申し上げているわけですが、その上で、幸福実現党に対する見解に対しては、ひとこと申し上げておきたい。

 

 一人の言論人が、幸福実現党にいかなる見解を持とうと、原則自由であります。

しかし、あまりに荒唐無稽な見解をしばしば吐露されるとしたら、一言申し上げておくべきかなと思います。

 

 水島社長は、しばしば、幸福実現党の背後にはチャイナマネーが蠢いているとコメントされます。

ただ、いつも短いコメントで前後の文脈がつかめず、どういう文脈でそう仰っているのか、よくわかりませんでした。

 

 最近になって、大川隆法総裁の訃報がマスコミから流れた(教団からは正式発表されていない)からでしょうか、水島社長の幸福実現党への言及が、急増しています。

 

 幸福実現党の皇室に対する政策は、中国共産党の対日工作要綱、広義には毛沢東主義そのものなんだと繰り返し述べておられます。

 

 今回、大阪府知事選挙の緊急特番で、少し、前後の文脈を語られましたので、備忘録としてテキスト化しておきます。( )内は、私の補足です。


水島社長のコメント

・・・・・・・・・・・・・・・
毛沢東主義は、目的達成のために何でもできる。

中国の対日工作要綱は、まず、天皇をなくすということ

だから、私は前から言ってるんですよ。

天皇、皇室を貶め、天皇をなくす(←これが幸福実現党の皇室政策)

はっきりいうと、幸福実現党が急にね、トップがなくなったんでね、

ちょっとおかしいと思うんだよね、急に、お金がなくなったでしょ。(国政選挙に出ないことがあった)

だから中国だって言ってたんですよ。(中国からの資金が入っていたんですよ。創設者の死によって、資金源が切れたんですよ)

何て言ってました?皇室のことを?

これ、間違ってないと思いますよ、彼らは、天皇陛下を京都御所にお移しして、尊敬しつつ、大統領をやりましょうと、大統領というのは元首ですからね。

全然日本の国体をね、(重視していない)

だから、これはダメだっといったの。

で、今、参政党がね、よく我々くにもりの政策を真似すると言ってるけども、あの時、幸福実現党も全部そうなの、(あの時とは、幸福実現党が、桜チャンネルに出演した2009年当時のこと)
核武装を、水島さん、私たちは賛成なんです、ゆってること全部同じなんだ、だから、

一緒にやりましょうと言った、援助もしてくれるって言ったけれども、お断わりっていうね。

 いま、なぜ私が参政党のことを批判するかというと、あの同じ保守じゃないからです。

はっきり言っておきますよ・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 こうした発言が、急増しているわけです。

 

水島社長の皇室を尊崇する立場は、重々承知しております。

ゆえに、幸福実現党の憲法試案は、天皇を元首としていない、憲法第一条に、天皇を元首とすると書いていない、それどころか、大統領制を導入するという。

 

これは、天皇、皇室を貶め、天皇をなくす試みである。

中国共産党の対日工作要綱そのものじゃないかというわけです。

 

だから、中国マネーが裏で供給されているに違いない。今回、大川総裁の死によって、中共からの資金源がなくなり、幸福実現党は消えようとしている・・・。

 

 これは水島社長のゆるぎない信念でありまして、私如きが、どうのこうの言っても変わらないことも重々承知しております。

 

 ただ、この水島社長の信念は、幸福実現党の当事者の一人である私からいわせれば、「荒唐無稽な妄想」であるとしかいいようがありません。同時に、非常に悲しい思いです。もっといえば、我々を冒涜しています。

 

 水島社長は、ことあるごとに、「われわれは大企業、宗教団体から一切援助を受けておりません。国民一人一人草莽の浄財で運営している唯一の保守です。」と仰る。

 

 幸福の科学をカルトと信じて疑わない水島社長にとって、宗教団体は、カルト団体の謂であって、大企業も含め、そのような不浄なお金は一切受け付けていないということでしょう。

 

 カルトの定義も個々人によって違い、原始キリスト教団などは、ある意味、カルトの代表でもありましょう、日蓮だってそうかもしれません。人・時・場所で、どうにでも変わり、客観性の確立は困難です。

 

 2001年反セクト法を成立させたフランス政府も、10年を経て、カルト団体の認定を解除しました。客観性の確立は困難ということで。内心の自由も制限するものであったわけです。

 

 宗教団体の構成員による犯罪的行為があったとすれば、詐欺罪とか、そういった法律で裁かれるべきことは当然です。

 

 これらを前置きに、幸福の科学の信者として、正業に就き、ささやかながら世の中に貢献し、納税の義務を果たし、税引き後のささやかな収入の中から、真心のお布施をしている大方の信者にとって、水島社長の言辞は、信仰者の内心を著しく傷つける暴言であります。

 

 とりわけ、幸福の科学では、三輪清浄の仏教の教えに基づき、

施者、施物、受者の三者が清浄であることを大切に、布施行を大切な精神修養として取り組んでいます。

 

 一人一人の善良な国民の、それこそ草莽の尊い布施行による浄財こそ、それが政治団体に対してであれば、法律に則った形の政治献金として幸福実現党を支えているわけです。

 

 それを「中国共産党マネーが蠢いている」との水島社長の言辞が、いかほど、信者の清浄な信仰心を傷つける荒唐無稽な妄想、暴言であることか。

 

満腔の怒りをもって、水島社長に申し上げたい。

 

あなたは、あなたが愛する日本国民、草莽である、我々幸福の科学の信者の内心を傷つけていることか。あなたが愛する八紘一宇の精神に照らしてよくよくお考えいただきたい。

 

我々も同胞(はらから)であるはず。

 

あなたは、自分こそが、くにもりこそが、日本の最期の砦という信念、その信念の尊さは認めます。しかし、それがゆえに、他を排斥しすぎる、100%の根拠がないにも関わらず、同胞の純心、信仰心さえも、踏みにじる、冒涜する。幸福実現党に中国マネーが流れているという荒唐無稽の妄想によって。

 

・・・・・・・・・

元首というのは、最終責任を負う者です。

戦争で負けた時には、元首が最終責任を負います。戦争責任を負います。

 

 大川隆法著「公開霊言東条英機『大東亜戦争の真実』を語る」2013、をぜひ、お読み頂きたい。

 東条英機霊はいいます。

~私が、(形式上)元首として責任をとった。~

 

 刑場の露と消えた東条英機は、形式的には、元首の役割を果たしたことになります。

 

ここに、「責任の所在」の不透明さがあります。

東条英機が、大統領であったなら、何らの不自然は、ございません。

 

 この責任の曖昧さは、戦後日本の宿痾の如く、指導者の無責任体制を惹起している点があります。

 

 幸福実現党は、世界に冠たる日本の皇室を末永く存続させるためにも、ある意味、不浄な無常の政治責任から天皇を解放させるべきと考えています。

 

 実質の政治的最終責任を問わない意味でのお飾りの「元首」でいいんだ、それが日本の伝統なんだということであれば、日本の宿痾、「白馬は白馬に非ず」、普遍的価値判断からすれば、日本は、永遠に詭弁を弄する世界の孤児として、真なる独立国家としての権威は生まれないでしょう。

 

 最後に、幸福実現党が、いかほど、ウイグル等で人権弾圧に苦しむ人々に心を寄せているのか。普遍的根源的人権思想から釈量子党首が説きおこしている最新の動画をご覧頂きたい。

 

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中国化する日本の人権。反カルト・新興宗教・宗教二世問題、日本のお粗末な議論に喝!人権の防波堤「信教の自由」を守れ!(釈量子)【言論チャンネル】

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 このように泣きたいほど中共の人権弾圧に哀しむ釈党首の動画をご覧になって、いかほど、水島社長の、中共マネーが幸福実現党に流れているという荒唐無稽な妄想が、我々を傷つけるか

想像して頂きたい。

 

 我々もあなたの愛する日本国民、草莽のひとりなのです。

 

仏教の八正道の正見の徳目の一つ、

他人を(他団体)を公平に見たか

 

 これを反省して頂きたい。

 

我が道を行く信念の強い人ほど、例えば、生前の日蓮もそうかもしれない、他人を、他団体を公平に見ることは非常に難しいと言われていますゆえ。

 

 

 

 

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