環境のために努力する代わりに自由を獲得する努力をしよう | 加納有輝彦

環境のために努力する代わりに自由を獲得する努力をしよう

~自由を阻害するは、もはや共産主義ではない。環境主義である『環境のために努力する代わりに自由を獲得する努力をしよう』~


世界を席巻している脱炭素(カーボン・ニュートラル)
この政策遂行のためには、リベラル勢はガソリン車も、ハイブリッド車も販売禁止する勢いである。
 日本のお家芸、内燃機関は、いまや人類の敵なのか。(単なるトヨタ潰しという噂もある)

地球温暖化阻止という神様から天下った強制。
少し古くなったが、グレタ教である。環境主義の代名詞である。

 幸福実現党は、主要政策に、
先進国を没落させるグレタ教にNO!~中国を利する脱炭素政策は、今すぐ廃止~を掲げて昨年夏の参院選を戦った。

 宗教政党が、グレタ教に真っ向挑戦している。

さて、16年前、2007年、すでに、この環境主義の危険性を告発した政治家が存在した。

チェコ共和国第2代大統領(2003年 - 2013年)ヴァーツラフ・クラウス(Václav Klaus、現在81歳)である。

手塚宏之国際環境経済研究所主席研究員(東京大学工学部物理工学科卒、MITスローン経営大学院MBA)が紹介している。

 手塚氏の論考を読んで、大変、感動した。

ヴァーツラフ・クラウス氏の慧眼、畏るべし。

2007年3月にチェコの大統領時代、同氏が米国議会下院の公聴会で述べた演説の要旨、これは、幸福実現党の政策を後押ししてくれるような内容であった。少し、紹介したい。
全体像は、ぜひ、手塚氏の論考(下記リンク)を参照頂きたい。

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○私は生涯のほとんどを、共産主義の社会で暮らしてきました。しかし、21世紀の初め、自由、民主主義、市場経済、繁栄にとっての最大の脅威は、もはや共産主義ではないと言わざるを得ません。共産主義に代わる新たなものとして現れてきたのは、野心的な環境主義です。

★環境主義とは、その結果がどうなるかなどおかまいなしに、人間の生命を犠牲にし、個人の自由を厳しく制限することで、世界を根本的に変えようとする運動である。

★共産主義の場合と同様にこのような方法はユートピア的(非現実的)であり、目的とは全く異なる悲劇的な結果となってしまうのがオチだ。無理やり実現しようとすれば、人々の自由は制限され、少数のエリートが圧倒的多数の人間に命令を下すという状況が必ず生まれてしまう。

★私は環境主義を現代という時代のもっとも重大な反自由主義で、大衆迎合主義のイデオロギーと考えている。

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 ヴァーツラフ・クラウス氏は、環境主義を全体主義と捉えています。

環境主義が、扇動する地球資源の枯渇に対しても、異を唱えます。

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○資源を生み出す根本にあるのは、本来人間の知識の無限の成長なのである。
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 人間の知識、智慧が成長すれば、その成長に呼応して資源が生れるというのである。
その原動力は、経済成長であると。

そして、クラウス氏は、言う。
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★現在の地球温暖化に関する議論は、本質的には自由に関する議論なのだ。
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 自由が守られることが善なのだ。
その自由が著しく規制されつつある。


 さて、クラウス氏は、楽観主義による提言をしている。
これは幸福実現党の党員である方なら、大いに意を強くするものでありましょう。
16年前の提言であるが、今現在、最も必要とされていると信じます。

日本に、このような政治家がいれば・・・。悔しい。

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楽観主義による提言

•環境のために努力する代わりに自由を獲得する努力をしよう。

•自由、民主主義、人間の幸福といった基本問題より、気候変動を優先したりしないようにしよう。

•上から人間を組織せず、全員が自分なりの人生を送れるようにしよう。

•温暖化といった流行現象に流されないようにしよう。

•科学を政治的に利用するのを許さないようにしよう。・・多数派によってなされている「科学的合意」という幻想を受け入れないようにしよう。

•自然に対して敏感で注意深くなろう。

•人間社会の自発的進化に対し、謙虚な気持ちで信頼を寄せるようにしよう。

•破滅的な予測を恐れたりせず、予測を利用して人間の人生に不合理な介入をさせたり、促されたりしないようにしよう。
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警世の書「環境主義は本当に正しいか?」は何を語っていたか :環境共産主義への警告
https://agora-web.jp/archives/230125031303.html

 

 

 

 

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