「所得を倍増させる」が「投資経験者の倍増を目指す」への詐欺的変化 | 加納有輝彦

「所得を倍増させる」が「投資経験者の倍増を目指す」への詐欺的変化

先日、フジテレビ、日曜報道 THE PRIME、松山キャスターがなんというか、もう誰もが受け入れている「概念」かの如く、「岸田政権の『新しい資本主義』の一丁目一番地、NISA(ニーサ)云々・・・」と言った。

 

NISAは、「NISA口座(非課税口座)」内で、毎年一定金額の範囲内で購入したこれらの金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり、税金がかからなくなる制度です。

 

国民の投資を促すという政策ですね。

 

ただ、松山キャスターの解説にとても違和感を感じた。

 

岸田首相は、昨年9月の党総裁選で、所得倍増計画をぶちあげて首相になった。誰もが、池田勇人総理の「所得倍増」を連想した。

 

ただ、20年~30年と続く低成長の時代の所得倍増は、唐突であった。具体的な中身の説明はなかった。

 

岸田さんは総裁選を勝ち、首相になった途端に、倍増というのは、言葉通りの意味ではないと弁明した。言葉通りの意味ではない?「倍増」って何?これまた中身が不明であった。

 

 そうこうするうちに、岸田首相は、所得倍増計画を言わなくなった。

 

ところが、今度は、金融所得倍増と言い出した。

 

さらに金融所得課税の増税も検討すると言いはいじめ、株価ダダ下がり、なんか騙されたと思った国民もいたと思う。

 

貯蓄から投資に誘導しておいてそこから増税して税金取るのかという話に聞こえるわけです。

 

所得倍増計画、金融所得倍増、うさんくさい響きがございます。

 

 

【討論】岸田政権の欺瞞と偽善[桜R4/12/1]において、鈴木傾城氏(作家・アルファブロガー)が、直近(R4.11.29)に出た、内閣官房の資料の中身を紹介していた。

 

 何が書いてあったか。

 

「投資経験者の倍増を目指す」

「投資の倍増を目指す」

 

あれ?

 

岸田首相が最初に言ってたこと

「所得を倍増させる」

次に言ったことは、

「金融所得を倍増させる」

これが、検討した結果どうなったかというと、

「投資経験者の倍増を目指す」

「投資の倍増を目指す」

 

最初言ってたことと、結論が全然違う

 

あまりに言葉が軽い、ちょっと、国民がバカにされてない?

 

まさに泥縄式政策

 

 このあたりの詐欺的政策の変遷の検証をせず、スルーして、松山キャスターが「岸田政権の『新しい資本主義』の一丁目一番地、NISA(ニーサ)云々・・・」と言ったことに、最近のマスコミの知の衰退を感じたのでした。

 

首相は、

八正道、正語の反省が必要なのではないでしょうか。

 

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