日本のサイバー・セキュリティーの脆弱さは犯罪的レベル | 加納有輝彦

日本のサイバー・セキュリティーの脆弱さは犯罪的レベル

先日、マイナンバーカードの導入に際して、日本のサイバーセキュリティーの脆弱さが非常に心配であると投稿した。

 2万円分マイナポイントをばらまくのでカードを作ってくれとか、そんな卑しいバカなことに多額の税金を使うんじゃなくて、サイバーセキュリティーの強化にこそ税金を使うべき。

【討論】岸田政権の欺瞞と偽善[桜R4/12/1]において、平井宏治氏(株式会社アシスト代表取締役)が日本のサイバーセキュリティーがいかに、危機的に脆弱かを語っておられたので、備忘録として記しておきます。

 皆さまにもその脆弱さを認識していただければ幸いです。

この脆弱さを認識しているからこそ、デジタル庁は、システムの不具合が起きても、デジタル庁は「一切の責任を負わない」(マイナポータル利用規約第23条)と書いているわけです。

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○イギリスの国際戦略研究所が、15か国のサイバー戦力と能力・国力に特化して15か国を評価した。

結果
レベル1はアメリカ
レベル2は、中国
日本は、最下位のレベル3、

レベル3は、インドネシア、イラン、マレーシア、北朝鮮、ベトナムと日本だった。

サイバー能力が非常に低い、人材もいない。

○中国は、人民解放軍に戦略支援部隊があってここがサイバー戦をやっている
ここにいる人間は、17万5千人
このうちの3万人が攻撃要因と言われている

○これに対して、日本の自衛隊のサイバー部隊は540人
しかも、自衛隊のシステムを守ることが任務
民間のシステムは守ってくれない
かつ、法律がおかしなことになっていて、

○サイバーも専守防衛となっている。だから守れないんです
ありえないことをやっている。(信じられない)

○民間を守るサイバー警察はどうなっているのか
いま、240人体制です
中国17万5千人対日本240人なんです

○昔の産業スパイというのは、人を籠絡して機密情報を持ち出していた。
今は、光ケーブルを伝ってやってくる
勝手に、官庁、民間の機密情報を持ってっちゃう。

我が国は、外国からサイバー空間を通じてやってきた泥棒が跳梁跋扈している。

○日本では、誰も守ってくれないから、自分で鍵かってきて閉めてるんですよ。
これがセキュリティーソフト

腕のいい泥棒は、勝手に鍵をこじ開け機密情報をわしづかみして逃げている

○それをマスコミはなんていうかというと、情報が漏えいしたという。そうではない情報が盗みとられている。

○こうしたことから基幹インフラを守らなきゃならない、経済安全保障法ではそこが抜けている。

○行政でやっているのが、河野太郎デジタル相。これは本当は、経済安保の問題ですから、高市さんがやんなきゃいけない。そこで岸田さん、ヘマやらかしてる。※

○サイバーセキュリティーに対する大学の学部がない
人を育てて、専門家を育てて、IT業界の人をこちらに持ってくる

○至急やらないと台湾有事が起きた時に、まず、基幹インフラが攻撃されるということ
それを守る人材を急ぎそだてなければならない

○産業スパイを取り締まれない。スパイ防止法を至急つくる必要がある。
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※さて、平井氏の発言、
「これは本当は、経済安保の問題ですから、高市さんがやんなきゃいけない。そこで岸田さん、ヘマやらかしてる。」これの意味なんですが、

これについて、少し補足しておきたい。

何がヘマだったのか。

経済安全保障担当大臣に就任したばかりの高市早苗氏が、岸田総理から最初に言われたことをBSフジで、高市早苗氏は、こう暴露した。

「『中国という言葉を出さないでくれ』というのと、『来年の通常国会にセキュリティ・クリアランスを入れた経済安全保障推進法を提出すると口が裂けても言わないでくれ』と」

「セキュリティ・クリアランス」とは、安全保障に関わる機密などを取り扱う個人の適性を評価し、情報にアクセスできる資格を与える制度だ。

「サイバーセキュリティは経済安全保障の一環だから、必要な法改正も私の担当にしてくださいと総理に申し上げて、断られてしまいました。ですから、いまサイバーセキュリティの担当ではございません。

 ただ、セキュリティ・クリアランスは、どうしても法改正して出したいというのが、私の強い希望です。しかし、内閣府の長は内閣総理大臣でございます。だから自分がやりたい、はい、法律案を書きなさいと役所の人に命令する権利は、私にはございません」

 岸田文雄首相との会話を次々に “暴露” したあとで、高市氏は笑顔でこう語って頭を下げた。
「明日クビになったらすいません。ごきげんよう」

高石氏にとって、経済安全保障担当大臣の職務の一丁目一番地、サイバーセキュリティー上最重要の「セキュリティ・クリアランス」を法案化できないのであれば、ほとんど大臣でいることの意味はない。いつクビになっても構わない覚悟だったのだろう。

一番やりたいことを封じられ、媚中派河野太郎氏に、主導権を奪われている高石氏は、飼い殺し状態である。大臣職に幽閉されている。

これが自民党の実態である。

 

 

 

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