私は地獄でお前を待っている | 加納有輝彦

私は地獄でお前を待っている

 
 『妖怪すねかじりと受験家族へのレクイエム(大川隆法著)』を読んだ。

 

「逆縁」というものを深く考えさせられた。

地球を、人類を創造した全知全能のエル・カンターレ神の責任感

創造神・地球神の言葉が聞こえた。

 

茫洋よ、もはや地上で親としてできることはない。
(地獄にも責任を持つ創造神として)「父は地獄で永遠の時を待つ」
 

 もちろん、これは私の感想を交えた創作であります。
地獄で・・・とは大変失礼な表現ですが、全ての被造物に責任を持っておられるという文脈で。

 

 六道輪廻を生きる、娑婆に生きる凡夫、人間の親でさえ、子への愛は深いものです。

 

地獄に堕ちるであろうわが子を思う親といえば、私の世代では、「吉展ちゃん誘拐殺人事件」昭和史に残る大事件ですね、これを思い出します。

 誘拐され、殺された吉展ちゃんは、私の二学年上にあたる年齢ですから、ほぼほぼ同年代です。殺されなければ、吉展ちゃんにもあれから60年近い人生があったわけです。

 

これは近年でも、ドキュメンタリータッチのドラマとして再現されていますので、若い方でもご存知かもしれません。

この事件の捜査を担当した警視庁捜査一課の「落としの八兵衛」と言われた有名な「平塚八兵衛刑事」、この役を渡辺謙が見事に演じた「テレ朝開局50周年記念ドラマスペシャル、刑事一代平塚八兵衛の昭和事件史(2009)」でこの事件の詳細を知ることができます。

http://www.pandora.tv/view/acquelia/35492209?flag=mobile#31986939_new

 

 犯人として容疑をかけられ取り調べを受ける事になった小原は、平塚の追求を言を左右にかわし、対する平塚刑事は、一つ一つ根気よく追求して行きます。

 以下、「ばあさまの独り言」というブログから引用させて頂きます。
「母の心」
https://blog.goo.ne.jp/basama2009/e/b6b9b97b5d7e69037265a0db09dfe7b5

 

~福島県に住む(容疑者)小原の母は「もし息子が人として誤った事をしたのなら、どうか真人間になるように罪を認めさせて下さい。あの子を産んだ私の罪です。私が悪いのです。どうか私を許して下さい。どうか、どうか。」と雨の中を土下座して号泣しながら何度も何度も謝ります。

母親の誠実さと、育児に対する親の責任感が、篠突くような激しい雨に打たれつつも、膝を折ってわびる姿は、涙なしに見る事は出来ませんでした。~
 

 難航する捜査がいよいよクライマクスを迎えます。
 

 ~刑事とのやり取りの中で小原は「今朝母親の夢を見た。全部話して罪を償って身ぎれいになれ。私は地獄でお前を待っている、と言っていた。」~

 

 母の真人間になれという一念が、母をして息子の夢枕に立たせ、事件の解決となったわけである。

 

私は、『妖怪すねかじりと受験家族へのレクイエム』を読み、なぜか「私は地獄でお前を待っている」という犯人の母の言葉を思い出したのです。

 このような事件を引用するのはどうかとも思いましたが、永遠の時を待つというエル・カンターレの息子への愛、そして弟子への愛を感じました。

 

 もっとも、現在の茫洋は、自白した犯人、小原の心境にもほど遠い人非人でございましょう。

 

さて狂子女史は、「どうか真人間になるように罪を認めさせて下さい。あの子を産んだ私の罪です。私が悪いのです。どうか私を許して下さい。どうか、どうか。」と雨の中を土下座して号泣しながら何度も何度も誤った犯人の母のこころを持っておられるか否か、この本では語られていなかった。

 最後に、人非人茫洋の手記を、保守言論雑誌月刊WILLに掲載された裏には、参院選を前にした与党筋からの「幸福実現党潰し」の意図が働いているのではないかと勘繰る次第である。何度目になるだろう。二度目か三度目か。

 広報担当喜島常務理事の反論記事は掲載されたが、与党の腹黒い政治的陰謀を体現する月刊WILLの保守雑誌としてのクオリティーは一挙に転落した。

 

 

 

 

 

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