全てを相対化する妖怪・日本のマスコミ
アメリカ・トランプ大統領が中国に対して怒り心頭のようである。
新型コロナウイルスがどこから発生したか?アメリカは武漢ウイルス研究所を念頭に調査を進めている。
また、昨年末台湾の警告を無視し、中国とグルになってこの問題を過小評価して、初期対応を誤りパンデミックを引き起こした主犯、WHOに対してトランプ大統領は資金拠出停止を決定した。
アメリカの新型コロナ感染による死者はなんと4万人をこえた。
単純に比較するのは適さないかもしれないが、ベトナム戦争に従軍した米兵の戦死者が5万人と言われている。
また、朝鮮戦争の米兵戦死者は3万7千人。
世界中から囁かれているように、今回のコロナウイルスの出自が彼の国が関与した生物兵器だとしたら、4万人を超える犠牲者は、そのほとんどは軍人でなく一般市民である。
これはテロである。多くの市民の愛する家族の命を奪った。そしてアメリカのみならず全世界の経済を破壊した。
アメリカ、イギリス等多くの国が中国への「損害賠償請求」を準備している。
多くの国が、中国への怒りの表現を抑制していない。
おまけにこの時期、中国は、各国が領有権を主張する南シナ海に新たな行政区を設置すると発表した。海南省三沙市に行政区の「西沙区」と「南沙区」を新たに設けるという。
火事場泥棒・無法者というしかない暴挙である。むろん、尖閣諸島に対する領海侵入、侵犯は毎日起こっている。
このように世界が怒りの矛先を向けている中国に対するトランプ大統領の対中政策を報道する日本のマスコミは、その異様さが際立つ。
トランプ大統領を報道する際、日本のマスコミには共通するステレオ・タイプがある。
それは「トランプ大統領は、自分のことしか考えていない。全ては大統領選挙に有利にするためのパフォーマンスに過ぎない。」
昨朝のテレビ報道でもコメンテーター堤伸輔氏(新潮社)などもはっきりと「トランプ大統領は自分の選挙のことしか考えていない」と切って捨てた。
トランプ大統領の悪の方が、生物兵器テロを敢行した可能性を世界が疑っている彼の国の悪より大きいと言わんばかりなのだ。そしてテレビは民主党のバイデン氏を讃えるオバマ元大統領の映像を放映する。
世界の敵、彼の国の悪については価値判断は一切しない。天気予報のように「今日もC国公船が尖閣諸島沖に侵入しました。」と事実を報道するのみ。
価値判断はしない。しかし、トランプ大統領の行動には恣意的な価値判断を加える。「選挙のためのパフォーマンスに過ぎない」と。
篠原常一郎氏が自らのチャンネルで興味深いエピソードを紹介していた。
それは昨日、誰もが名を知る元大物政治家と電話で話をしたという。仮にB氏としよう。
B氏曰く(記憶による再現:不正確、お許しを)
「いやー、今回のコロナ感染の件で、親中派の政治家の怖さを知ったよ。いやー、親中派は怖いねえー。どうしてあんな風に国を売る事も平気なんだろうね。ちょっと考えらえないなあ。」
B氏は、それまでは親中派に対して、隣の国とはできるだけ仲良くしないといけないというような一般論として、その存在を許容してきたといいう。
しかし、今回、その本性を知り、驚いたというのだ。ここまで魂を売るとは。
世界から轟轟たる非難の声が上がりつつある彼の国の「暴挙」に対して、日本政府は、そして日本のマスコミは、それでもなお価値判断をしない。相対化し、トランプも同じくらい悪いとし、彼の国の悪を帳消しにする。
相対化により善悪の判断を放棄する。これは圧倒的に悪の勢力を利する。
この理解不能な、不思議は、何なんだ。
すると、発刊ホヤホヤの『コロナ・パンデミックはどうなるか』大川隆法著に、その答えが書いてあった。
それは、付録として収録された聖徳太子の霊言である。
p222「善悪の概念がなく、判断ができない国之常立神や日本の首相」という章である。
古い日本の神様、諸天善神は、山川草木全部が神様、自然崇拝の念が強く、思想や教えがないのが特徴。
鳥居を立て、中身は空っぽ。その空洞にちゃんこ鍋のように何でもかんでも収まってしまう。クリスマスもお正月も、ハロウィンも何もかも習俗として収まる。シンクレティシズム(諸教混淆)といえば聞こえがいいが無節操といえば無節操。
シンクレティシズムは、平和な時代には豊穣な文化が咲き乱れる利点となり得るが、現在のような危機の時代にあっては、正邪の判断ができない無能と化すというのである。
安倍首相は、諸天善神クラスであろうが、「判断はできない」「正邪を分かつことができない」というのである。
つまり、何が善で、何が悪か、わからないという。
彼の国の恐怖の人権弾圧の悪も分からない。香港の若者たちが何と戦っているのかもわからない。
だとすると、親中派の非常識も理解できる。
世界は地球的正義を求めている。
山川草木・集・近・閉、全てが神、とする諸天善神安倍さんでは対処不能という事になる。
善悪を分かつことが出来る、リーダーの出現が待ち望まれる。
私は日本を愛している。だからこそ日本の欠点を克服したい。
日本の欠点(すべてを相対化し善悪を分かつことができない)を乗り越えられるリーダーが必要だ。
善悪を分かつ、それは宗教が発生源である。
宗教政党に、危機の時代の日本を救う使命が託されている事を強く自覚した次第である。
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