日本の町工場が中国の下請け??? | 加納有輝彦

日本の町工場が中国の下請け???

  先月、3月19日の日経新聞「賃金水準、世界に劣後 脱せるか「貧者のサイクル」」という見出しのショッキングな記事が掲載された。

 

 記事は伝える。

 ~過去20年間の時給をみると日本は9%減り、主要国で唯一のマイナス。・・・低賃金を温存するから生産性の低い仕事の効率化が進まない。付加価値の高い仕事への転換も遅れ、賃金が上がらない。「貧者のサイクル」を抜け出せるか。~

 

 昨日のBSでは、日本の低賃金は、今や、日本の町工場が、中国企業の下請けで生き延びようとしていると「逆転現象」を報道していた。

 

 報道されたのは、関西地方の町工場。上海の企業の発注で、歯ブラシを輸出している。発注元の中国人らしき社長は、「日本の賃金は安い」採算がとれる、使えると。

 

 当の町工場の社長は、このおかげで仕事が確保できる。有難い。今後も国際間の連携が大事とコメントしていた。中国企業の下請けとして卑屈になっているような余裕はない、背に腹は代えられぬというわけだ。

 

 番組のコメンテーターも指摘していたが、

日本の歯ブラシの質は非常に高い。

おそらく、想像の域を出ないが、日本の町工場は、その品質に見合う価格より低価格で輸出しているはずだという。おそらく叩かれている可能性が高い。

 

 町工場の社長は、本来の品質からしたら安くてもとにかく仕事があることが有難いというわけだ。

 

 本来、日本人の真面目な仕事で、高品質な歯ブラシは、それに見合った価格、利益を生むはず。その利益から研究開発費を出し、さらに付加価値を高める。そして価格主導権を握り、働く人の賃金があがり、繁栄を生むはず。社長はいわゆる「金持ち」にだってなれる。

 

 しかし、ギリギリの利益でやっているので、賃金は、未来永劫上がらない。しかし仕事がないよりは増しというわけだ。

 

 これは、私たちも普通に理解できる話。赤字も厭わず、仕事を取る。仕事がないよりはマシ。利益度外視。

これは短期的にはよいが、中長期的には、破滅への道となる。

 

 企業は「利益」で生きている。適正利益は善、というより生命線。

 

平成日本は、ホリエモン逮捕にもみられるように、「金持ち憎し」とりわけ生意気な若造が金持ちになることを、検察が許さなかった。そもそも平成の鬼平、日銀三重野総裁の「バブル叩き」「成金、金持ち退治」から平成が始まった。

 

 同時に自民党(自社さ連立政権含む)の中国、韓国への謝罪外交が並行した。

 

「日本人、悪い事した。ごめんなさい。」「すいません」「すいません」

 

 平成日本の子供たちには、「皆さんの先祖は、サルで、おじいちゃん達は人殺しでした」と唯物的自虐史観で教育した。おまけにゆとり教育で土曜日は休みになり、教科書も薄くなった。

 

 日本人の誇り、歴史への誇りを奪い、利益は悪(金持ち退治)と検察ががんばった。

 

これでどうして経済が成長しよう。

私の尊敬する岐阜県在住の立志伝中の経営者は、「企業の生産性を高める最大の要因は、愛国心」と喝破された。

 

 この20年間、主要国で、唯一、時給がマイナス9%成長。これは、平成日本人には似つかわしい。

 

  先祖がサルで、おじいちゃん達は皆人殺しで、中国でいっぱい人を殺して、アジアでみんなを苦しめて、そんな日本人がお金もちになる資格はない、こんな教育されて、どうして成長できよう。

 

 主要国唯一の時給マイナス成長で、低賃金、罪滅ぼしで、品質のよい製品を中国さまの下請けとなって叩き売りすることこそ、似つかわしいではないか。

 

 これも政治家の責任である。とりわけ自民党政権。

これほどまでに政治家の責任は大きい。

 

 この自虐的平成時代に、繁栄の思想、日本の誇りを取り戻す思想、人間の先祖はサルではない、人間は神の子、仏の子、そんな人間向上の原理、繁栄の法則を打ち込み続けてこられたのが、幸福の科学グループ創始者兼総裁の大川隆法先生、ただ一人と言って過言ではあるまい。2000冊を優に超える著作のほとんどが、平成時代に出版された。


ちなみに、マスコミを筆頭に「地上げ屋許すまじ! 」の合唱連呼の中、平成のニュー・ヒーローよろしく鬼平日銀三重野総裁のバブル叩きを、リアルタイムで真正面からその間違いを厳しく批判したのは、大川隆法総裁、谷沢永一氏等数名の言論人のみであったという。

 

 バブル(金持ち)叩きから始まった平成。その通り、日本人の賃金は下がり続けプチ貧乏になった。

 

 さあ、令和は何から始まるのか、いや、始めるのか。

 

これが日本国民に問われている。

 

 

 

 

にほんブログ村 政治ブログ 保守へ
にほんブログ村