電力自由化で電気代は安くなるのか。竹内純子さん他 | 加納有輝彦

電力自由化で電気代は安くなるのか。竹内純子さん他

2016年2月2日放送。
出演は竹内純子さん(NPO国際環境経済研究所理事、主席研究員)、
宇佐美典也さん(エネルギーコンサルタント)
池田信夫さん(アゴラ研究所所長)。
 4月から電力の小売りが自由化される。そのプラスとマイナスを分析した。
  
 池田氏が進行役でしたが、竹内純子さんが見事に交通整理をしておられる。この対談、竹内さんがおられなければ、グジャグジャに終わっていたような気持ちがする。
 竹内さんは、1月に亡くなった国際環境経済研究所の澤昭裕さんが亡くなる直前(2日前)まで、日本のエネルギー政策の行く末を案じておられた事を番組の冒頭で紹介されている。

 池田氏が言う。「日本の官僚というのは、死ぬ時まで自らの仕事の事を考えているんですかね(普通は、家族の事とかになりそうだが)」

 それに対する元経産官僚の宇佐美氏の返しが情けないものだった。
もっと澤氏の国士としての姿を際立たせる気の利いた返しができたはずだ。

 竹内さんは言う。「澤さんがいつも仰っていた事は、電力はインフラ中のインフラ。エネルギー政策の間違いのツケは結局国民が払うことになる。」

 通信インフラの障害も大問題だが、もし電力インフラが機能しなくなったら、国民の命に直結する。だから、澤さんは命懸けで電力インフラの問題、エネルギー安全保障の問題に、取り組んでおられた。

 この対談は、竹内純子さんの発言だけ抽出しても充分意味のある、それだけ竹内さんの「キレ」が冴えているし、非常に重要なポイントが網羅されている。
 宇佐美氏の発言で傾聴に値することは、原発事故以降、責任から回避したい経産官僚の思惑が、「自由化」に働いていいるという。
これには驚いた。すべて市場の撰択ですから・・・と言い訳ができる。

竹内さんの交通整理により、非常に有益な内容となっている。
 電力自由化の、「自由化」の意味
 自由化の中で、置いてきぼりにされている年金暮らしの人々の問題
 自由化の前に本来議論しておくべき問題等々





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