有事の際は、財務官僚の意見を聞いてはならない。サッチャーに学ぶ。 | 加納有輝彦

有事の際は、財務官僚の意見を聞いてはならない。サッチャーに学ぶ。

第177回国会 予算委員会 第19号 平成二十三年四月二十六日(火曜日)

 この時、みんなの党の江田議員が当時の菅首相に言った言葉、いまこそ野田総理にいうべき言葉だ。
少し引用してみよう。

 『この戦後最悪とも最大とも言われる非常事態(今回の東日本大震災)に採用しない選択肢というのは(国債整理基金を復興財源にし、増税はしないこと。)、総理、絶対ありませんから。ぜひ、こういう財務大臣とか財務官僚の言うことを聞かないでくださいよ。

 サッチャー首相は、フォークランド紛争のときに戦時内閣を組織したとき、あえて財務大臣を入れなかったんですよ。
 それは明らかなんですよ。こういう国家危急のときに財務大臣を入れたら、財政の制約だ何だ、また四の五の言うから、国益を損なうから、
だから、こういうときには……戦時に匹敵しますよ、今の非常事態は。認識が甘いんですよ。
 そういうときにこういう財務省の小役人の言っているようなことを聞いているから、(ダメナンデスヨ。)』


 これは、まさしく今の野田総理にいうべき言葉ではないか。

サッチャー首相だったら、特に、五十嵐財務副大臣なんかは、真っ先に外すだろう。お役御免だ。五十嵐氏の増税一直線石頭で、ほんとうに国民は大変な負担を強いられる。

 そもそもどうだ。貧しい小さな国でも、大災難が起これば、世界銀行から借金をしてでもまずは国民を救済する、それを第一優先にするはずだ。

 日本はどうだ。3月11日以降、財源がない、財源がないの一点張り。鳩内閣の時などはバラマキ政策の為に44兆円もの赤字子国債をだまーって発行しておきながら、今回、10兆円の復興財源がないと大騒ぎ。増税しかないという。

 財務省の意見聞いてたら、助けられる命も助けられなくなるわけだ。

4月にでも、東日本大震災戦時内閣を組閣し、財務大臣は任命しない。そもそも野田総理が財務省のいいなり総理だから、亀井静香さんでもいい、じゃんじゃん財政出動して国民を助けてくれる総理大臣を任命していれば、いまごろ、東北地方は、復興景気で活況を呈していたであろう。
 力強い復興こそ、亡くなった魂の供養になる。

 
 政治家が一番おそれるのが、国税庁だ。国税庁に睨まれたら政治家生命は吹っ飛ぶ。国税庁が財務省の権力維持の尖兵だ。だから、財務省にペコペコする。野田総理などは、街頭演説と松下政経塾で庭掃除しかしてこなかった経済音痴だから、日本最高の秀才集団の財務官僚の前に、「官僚に丸投げしておけば、俺の政治家生命も安泰だ。」(田村秀男氏談)というわけだ。

 安住財務大臣もしかり。財務官僚に丸投げ。
だから、国民が泣かされる。


 結論は、はっきりしている。

大震災発災、原発事故、日本は国難にある。こういう時にこそ、財務官僚の意見を聞いてはならないのだ。財務官僚の意見を聴かなければ、国民を助けることができるのである。復興がスムーズにいくのである。

 もし、私が現役の国会議員だったら、国税庁を敵にまわすようなこんな恐ろしい事は云えないのかもしれない。しかし、これは真実だから、やはり云うであろう。


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