大いに疑問?日銀総裁のメッセージ | 加納有輝彦

大いに疑問?日銀総裁のメッセージ

 白川方明・日銀総裁がNHKのインタビューに答えていた。(4月25日放送「復興の道筋 日銀・白川総裁に問う」)

震災復興に向けての日銀トップの決意・意志の表明である。

16兆円とも25兆円とも、東日本大震災の被害は、緩やかな回復とみられていた日本経済に大打撃を与えた。 これをどう乗り切るのか、NHK国谷裕子キャスターが白川方明・日銀総裁に聞いた。

日本復興の鍵として、白川総裁の結論はこうである。

 日本の政府・国民は財政バランスを回復する意志を持っていると信じている。意志の力でバランスを回復する。・・・国債の長期金利が低いのも、財政再建への意志を持っていると(国際社会)から信任されているからだ・・・。

 この財政バランスを回復させようとする強い意志で、この苦難を乗り切ろうというわけだ。
 
 つまり、私(国民の一人)が、大震災の後、財政バランスを回復する意志を持って、この苦難を乗り切ろうとしているに違いないと、日銀総裁から信じられているのだ。それが、国際社会の信任を得て、長期国債金利も低く安定しているというのだ。日本の決済システムが守られるというわけだ。

 こんな馬鹿な話はない。こんなとぼけた話はない。

 財政バランスが悪いのは、政府(中央銀行も含め)の下手くそな国家経営の結果だ。こちらは、血税を真面目に払い続けてきただけだ。ある意味、関係ない。


 政府の財政バランスが悪い、つまり財政が赤字の時は、民間は好景気。

 政府が財政バランスを回復しようとすると、民間が不景気となる。

 
簡単に云えば、これが普遍の真理。財政バランスを回復する事(財政再建)と、景気をよくすることは両立しないというのが残念ながら古今東西の真理である。

 財政再建とは、増税とケチケチ運動を同時にするということだ。

 すると、白川日銀総裁の意志というのは、大震災後、ボロボロになった東北経済を、財政バランスを回復するとの決意のもと、立て直そうというものだ。こんなバカな話はあり得ない。財政バランスの回復は、増税による民間の不況、緊縮財政(ケチケチ運動)によって成り立つからだ。

 デフレの上に、大震災の大打撃がのっかり、そこに、増税と緊縮財政(財政バランスの回復)がのっかったら、三重苦で日本は沈没してしまう。

 日本人が路頭に迷おうが沈没しようが、財政規律の方が大切なのがお役人根性なのだろうか。


 幸福実現党は、政府が発行した「東日本復興債」を日銀に直接引き受けさせて復興財源を調達すると共に、政策金融機関によって被災した企業や個人に緊急で無担保無利子の特別融資を実行することを提言している。いま、スピードと大胆さが要求されている。

 
 しかし、白川日銀総裁は、日銀直接引き受けは、否定している。やはり日本をさらに貧乏にしてでも、財政再建を優先するという意志表明であろう。

 前の日記の、与謝野馨氏にしろ、白川方明氏にしろ、頭が固い。それが頭が固いだけでは済まない。その石頭のせいで、日本が沈没してしまうかもしれない。看過することはできない。

 日本人は始末が悪い。財政再建論者(増税論者)を政策通としてマスコミはもてはやす傾向がある。

 民主党も自民党も、日銀もみんな石頭(財政再建・増税至上主義)だ。その石頭は、日本を破壊し、貧乏に貶める凶器だ。日本が貧乏神に支配されている所以である。

 幸福実現党は、未来志向型の繁栄主義です。未来繁栄ヴィジョンのもとに、防災大国日本をこの機に一気に樹立するチャンスと考えています。貧乏神を追放し、福の神、繁栄主義の幸福実現党の政策の断行こそ、明るい日本に未来を拓くと確信しております。

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