「増税による成長」を打ち出している菅直人財務相・副総理 | 加納有輝彦

「増税による成長」を打ち出している菅直人財務相・副総理

「増税による成長」

菅直人財務省から最近しばしば発信される言葉だ。
菅大臣自身の説明を聞いてないし、読んでないので勉強しなきゃいけないですが、
まあ、しかし、ようは財政再建のこと言ってるんですね。

財政再建を進めるためのキャッチコピーなんでしょうね。

~ 「日本がギリシャのようにならないためには日本の政府と国会が他国に頼らず、自力で財政再建を進めなくてはならない。日本の民主主義の力が問われている」と、菅財務大臣は財政再建の重要性を強調した。~と新聞報道にあるからそういうことなんでしょうね。

 前段の部分が、「日本がギリシャのようにならないためには日本の政府と国会が他国と自国民に頼らず、自力で財政再建を進めなくてはならない。」←これだったら認める。どうせ、日本政府は自国民に頼るという一番安直な方法、すなわち「増税」を採用するに決まっているからだ。いや、実際増税するぞ!って言ってるわけです。

 おまけに、

「日本の民主主義の力が問われている」とあるではないか?

 前段部とこの表現がどうして繋がっているのか?さっぱりわからん。民主党は、鳩山首相もそうだが、情緒的表現で責任の所在をごまかしている。

 財政再建が行えるかどうか、日本の民主主義の力が問われているとは、いかにも市民運動家出身の菅財務省ならではの情緒的表現なのだが、わけがわからん。

 財政再建が行えるかどうか、財務大臣(政府)の国家経営能力の力が問われているということでしょう?なんでそれが日本の民主主義の力が問われているということになるのか?わからん。

 例えば、こうなるわけでしょう。日本国の財政を日本という名のスーパーマーケットに例えれば、菅さんの言ってることはこうならないか?

「スーパーの赤字経営の脱出(財政再建)のためには、値上げ(増税)しかない。経営者の経営能力が問われているのでなく、消費者が値上げを黙って負担をしていただけるかどうか?これにかかっている。(しかも店頭に並ぶ商品は今まで通りだ。)」

 黙って値上げを負担していただく、これこそが民主主義の力だ。

ギリシャの国民みたいに、騒ぐ奴は、民主主義の敵だ!

 こういうことなんじゃないか?菅さん?

 馬鹿をいうなよ!

 民間企業であれば、赤字は、ひとり経営者の責任。従業員も雇用を失うという痛手を被るわけだが、負債を背負うのはひとり経営者なのだ。値上げを押し付け経営を維持できる会社なんてどこにもないぞ。いや、ひとつあった。日本の政府だ。
 なんで、経営者の失敗のツケを消費者までまわすのか?

 「増税による成長」このキャッチコピーの裏には、財務省と政府の、財政赤字という経営の失敗の責任の所在の隠ぺい、しかもあろうことかその失敗のツケを国民に負担させようと、押しつけようとする「ずるがしこい悪意」が潜んでいる。

 財政赤字の責任は政府と官僚にある。ただそれだけのこと。社会保険料の取り扱いで詐欺罪や横領罪の罪に問える政治家、官僚は過去一杯います。公務員は一切の個人責任をとらなくてよいという公務員バリアーで守られてきただけだ。民間人は、個人責任を取り続けている。
 国民のたかり体質という問題もあるが、それらも含めて選挙目当てで対応してきた政治家の責任である。
 
 だから、財政再建は民間人がやっているように、政府・官僚の責任でやるのが筋だ。
民主主義云々なんていう言葉で、国民に責任を押し付けるな!
 なんなら、政府が自己破産すればいい。新しい政府を作りなおすだけだ。政府が自己破産したって民間側はつぶれない。つまり国家はつぶれない。民間側は、トータルとして黒字なのである。赤字なのはひとり政府のみ。(国家バランスシートの話。赤字で苦しんでいる大多数の中小企業の話とはカテゴリーが違いますので、あしからず)


 「増税による成長」は、政府・官僚の上から目線の押し付けに過ぎない。

  真実は、以前も書いたが、仁徳天皇のかまどの煙の話の中にある。

 それは、「減税による成長」これこそ仁徳天皇の実践した祭りごとの王道なのだ

 鳩さんも、菅さんも、な~~~~~んもわかっとらん。情けない。


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