こころ禅…365日『一🍓一🖼️』日めくり言葉 R24. 6―21

 ほりさんの笑顔の『一期一会』

 【人生は一生に一度の出会い…大切にしよう】を感じ、思いをお届けします。

 《心に響く…禅のことば》

 【美しい四季の香り…『一🍓一🖼』禅】

 禅は“こころ”です。

 🪷坐看☆*~🧘‍♀☆*~🪷雲起時☆*~

 「行到水窮処」
 ❲行きては至る水の窮まる処❳
 (ゆきてはいたる みずのきわまりるところ)

 『坐看雲起時』
 ❲坐しては看る雲の起こる時❳
 (ざしてはみる くものおこるとき)

 「ふらりと流れの尽きるところまで歩き…」

 【腰を下ろして無心に雲を眺める】

 様子を表しています。
  
 中国唐代の詩人・王維(おうい)の詩です。

 🪷坐看☆*~🧘‍♂☆*~🪷雲起時☆*~

 「ぷらりふらり歩いて流れの尽きる源泉を訪ね辿(たど)り着く」

 【腰をおろして雲がちょうど湧き起こるの眺めると俗念が尽き、自然に没入できる】

 「思い掛けず、木こりのお爺さんに出会ったりすると、談笑して時を忘れる」

とあります。

 🪷坐看☆*~🧘☆*~🪷雲起時☆*~

 水と共に流れ、行く雲と共に去る無心の境界を詠(うた)っています。

 流れる水を〈動〉、行く雲を〈静〉と見ると…
 流れる水を「雑念」だとして離れ…
 湧き行く雲を「無心」として眺めている…

 このニ句に託された境涯=「行雲流水」(6月6日)が、禅の理想とする生き方です。

 大自然を友として、これを同化し、「雲の如く無心、水に似て無相」と、悠々自適とする境涯こそ無心無作(むしんむさ)、安閑無事(あんかんぶじ)とをよく合致させていることです。

 🪷坐看☆*~🧘‍♀☆*~🪷雲起時☆*~

 《無心無作》(むしんむさ)とは…
 どんなに努力しても善行を積んでも、果報を期待しない。
 禅の行為は無心無作であってこそ本物です。

 結果や評価は他人が決めること。

 自分が出来るのは、ただ一生懸命になるのみです。
 結果が付いて来たら、それで良いし、付いて来なくても、また良い。

 そんな心境でいたら間違う事も迷う事も無いでしょうネェ。

 《安閑無事》(あんかんぶじ)とは…
 平凡で何も無い日々がつまらないと感じる日にこそ価値があること云うことです。

 安らかで平穏な状態。
 なんの心配もなく静かに暮らせること。

 この言葉はそういった日常は本当に貴重で、何か大きな変化を求める必要はないということを教えてくれます。

 🪷坐看☆*~🧘‍♂☆*~🪷雲起時☆*~

 🙏ほりさんは景勝地をぼんやりと一人で楽しみながら、お散歩をする心地良さを感じます。

 道人の生活は俗塵(ぞくじん)を離れ、どっぷりと自然の妙境(みょうきょう=景色のすぐれた地)に身を置きます…

 水の流れに無心の身を託し…
 行く雲に無心の姿を淡々とし…

その境を楽しむ詩情です。

 禅者は、これを禅境と重ねて喜びを噛みしめます…
 たまらん心境ですネェ。

 🪷坐看☆*~🧘☆*~🪷雲起時☆*~

 🙏ほりさんが思うに⁉️…

 【水の流れを辿(たど)り、終(つい)には水の流れの無いところまで行き着き、そこで、ぼーと座り、空を眺めていた。
 
 自分が行き場所のないところまで辿り着いた時、「何だぁ~いずれはこの雲も雨となり、その雨は、この水の流れとなるのだぁ」】と気づくとき…

 つまり、「自分が窮地に立たされた時も、諦めずにいる気持ちが大切だと云うこと」です。

 「行雲流水」のままに、執着のない無心の心情を詠いあげて…
 自然の叙景をふまえつつ人間の“こころ”のあり方を詠んで“さとり”の心境を述べている様な味わい深さを感じます。

 ✨あなたも…流れる水を見て、行く雲を見上げて…
 天地自然と融合して自然と一体となった自己の境地に想いを馳せてみては如何でしょうか⁉️。

 禅は“こころ”です

 🪷一🍓一🖼☆*~🧘‍♀🪷一期一会☆*~

 私たちの人生は、一生のうち、どれだけの出会いを経験するでしょうか⁉️。

 人生を変えるような大きな出会いも、勿論(もちろん)あるでしょう。

 でも、ほとんどが意識すること無く、小さな出会いで終わってしまうことでしょう。

 朝のウオーキングで出会って挨拶する人…

 犬の散歩で時々会って挨拶する人…

 知人を介して一度だけ話した人…

 いつも同じ通勤電車やバスで乗り合わせる人……

 顔を知ってる程度で、ほとんど意識することもない関わりも有ります。
 
 そして、こうした出会いも「一期一会」です。

 🪷一🍓一🖼☆*〜🧘‍♂🪷一期一会☆*〜

 《一期》(いちご)とは…
 人間の一生です。

 《一会》(いちえ)とは…
 ただ一度の出会いを云います。

 元々は茶会の心得を説いた言葉です。
 現代は、人と人の出逢いについて広く使われています。

 【そもそも茶の湯の交会(こうえ)は、一期一会といひて、たとへば幾たび同じ主客と交会するとも、今日の会は再び帰らざることを思へば、実にわれ一世一度の会なり】
       井伊直弼「茶湯一会集」より

 茶会に臨むときは、それが一生にたった一度の機会と心得、亭主・客ともに互いに誠意を尽くしなさいと説いています。

 🪷一🍓一🖼☆*~🧘🪷一期一会☆*~

 出会いは一生にただ一度きり、だから儚(はかな)いものだと言うのではなく、「ただ一度しかない出会いだからこそ、今という時の巡り合ったご縁を大切にしよう」

 それが「一期一会の心」です。

 毎日のように顔をつき合わせる家族や、友人、同僚などの会話も、私たちは当たり前のようにしています。

 でも、今日と同じ日は二度と来ません。

 お互いに「おはよう」と交わす言葉もその瞬間は「一期一会」です。

 今日✨あなたは誰に、どんな風に挨拶しましたか⁉️。

 禅は“こころ”ですョ

 🪷一🍓一🖼☆*~🧘‍♀🪷一期一会☆*~