こころ禅…365日『一🍓一🖼️』日めくり言葉 R24. 5―16

 ほりさんの笑顔の『一期一会』

 【人生は一生に一度の出会い…大切にしよう】を感じ、思いをお届けします。

 《心に響く…禅のことば》

 【美しい四季の香り…『一🍓一🖼』禅】

 禅は“こころ”です

 🪷泣露☆*~🧘‍♀☆*~🪷千般草☆*~

 『泣露千般草』      ◇初夏の句◇
 [露(つゆ)に泣く千般(せんぱん)の草]

 「吟風一様松」      ◇晩秋の句◇
 [風(かぜ)に吟(ぎん)ず一様の松]

              〔寒山詩❳ 

 と対句になっています。

  【山に茂る草々(そうそう)は、しっとりと露に濡れて、まるで泣いているようだ…】


 「松は風に吹かれてヒューヒューと、まるで笛のように鳴いている」

となります。

 🪷泣露☆*~🧘‍♂☆*~🪷千般草☆*〜

 「千草(せんそう)の草は、しっとりと降った露の下で泣き…

 どの松も梢(こずえ)もみな風に鳴って同じ歌を唄っている」

 寒山の美しい澄んだ心境を詠った詩です。

 《千般の草(くさ)》とは…
 あらゆる草(千草)のこと。


 《一様の松(まつ)》とは…
 多くの松がみな同じであること。

 昔の人は野山を歩きながら旅をします~すると、早朝の足元は秋露に濡れて周りの景色も千姿万態(せんしばんたい)の姿を現しています。

 《千姿万態》とは…
 色いろ様ざまの姿や形のこと。

 「千姿」と「万態」とは、同じ意味合で、それを重ねて強調した言葉です。
 
 しかもすぐ側には大小の様々な松が、風に吹かれてサャサャと一様のメロディーを奏でています。

 🪷泣露☆*~🧘☆*~🪷千般草☆*〜

 「露(つゆ)に泣く千般(せんぱん)の草(くさ)」も

 「風(かぜ)に吟(ぎん)ず一様の松(まつ)」も…

 “ザ禅”…こころの道では~平等と差別を意味しています。

 このように相即(そうそく=二つの物事が密接に関わり合っていること)している関係を言います。

 これが自然と人生の真相であると汲み取りましょう。

 🪷泣露☆*~🧘‍♂☆*~🪷千般草☆*~

 平等の面だけみて、差別の面を忘れるのも…
 差別の面だけを強調して、平等の面を無視するのも…

 どちらも、いわゆる担板漢(たんぱんかん=板をかつぐと、片側しか見えないように、物事の一面だけを見て全体を見ることができない人の例え)の見方で真理に反することです。

 平等と共に差別を見て、差別の裏に平等を見ることですョ。

 ✨あなたも🙏ほりさんも…
 “人の心”とは…こう有りたいものですネェ。

 [風(かぜ)に吟(ぎん)ず一様の松]は、明日のお話します。

 禅は“こころ”ですョ

 🪷一🍓一🖼☆*~🧘‍♀🪷一期一会☆*~

 私たちの人生は、一生のうち、どれだけの出会いを経験するでしょうか⁉️。

 人生を変えるような大きな出会いも、勿論(もちろん)あるでしょう。

 でも、ほとんどが意識すること無く、小さな出会いで終わってしまうことでしょう。

 朝のウオーキングで出会って挨拶する人…

 犬の散歩で時々会って挨拶する人…

 知人を介して一度だけ話した人…

 いつも同じ通勤電車やバスで乗り合わせる人……

 顔を知ってる程度で、ほとんど意識することもない関わりも有ります。
 
 そして、こうした出会いも「一期一会」です。

 🪷一🍓一🖼☆*〜🧘‍♂🪷一期一会☆*〜

 《一期》(いちご)とは…
 人間の一生です。

 《一会》(いちえ)とは…
 ただ一度の出会いを云います。

 元々は茶会の心得を説いた言葉です。
 現代は、人と人の出逢いについて広く使われています〜

 「そもそも茶の湯の交会(こうえ)は、一期一会といひて、たとへば幾たび同じ主客と交会するとも、今日の会は再び帰らざることを思へば、実にわれ一世一度の会なり」
       井伊直弼「茶湯一会集」より

 茶会に臨むときは、それが一生にたった一度の機会と心得、亭主・客ともに互いに誠意を尽くしなさいと説いています。

 🪷一🍓一🖼☆*~🧘🪷一期一会☆*~

 出逢いは一生にただ一度きり、だから儚(はかな)いものだと言うのではなく、「ただ一度しかない出逢いだからこそ、今という時の巡り合ったご縁を大切にしよう」

 それが「一期一会の心」です。

 毎日のように顔をつき合わせる家族や、友人、同僚などの会話も、私たちは当たり前のようにしています。

 でも、今日と同じ日は二度と来ません。

 お互いに「おはよう」と交わす言葉もその瞬間は「一期一会」です。

 今日✨あなたは誰に、どんな風に挨拶しましたか⁉️。

 禅は“こころ”ですョ

 🪷一🍓一🖼☆*~🧘‍♀🪷一期一会