前回からの続きです。
強面の上級生からも
絶対に怒らせてはいけない先生
として恐れられていた
関東の虎(通称・カントラ)
ことM田先生。
イメージ的にこんな感じ
スティーブン・セガール主演「刑事ニコ/法の死角」で悪役を演じてたヘンリー・シルヴァのような雰囲気。
実は、そのカントラの虎の尾を踏んでしまった大馬鹿者が同じクラスにいたのだ(笑)。
その大馬鹿野郎の名は
K藤
同じゴルフ部で同じクラスだったのだが、あまり接点がなかったというか、種類が違うというか、毛色が違うというか、ちょい根暗で影が薄いというか(どんだけ言うねん・笑)、とにかく端的に表すと、個人的には決して友だちにはなれないタイプ(笑)。
イメージはこんな感じ.....
ジャッキー・チェンの「ポリス・ストーリー」の署長.......(笑)
で、このK藤が何でカントラの怒りを買ってしまったのか?
それをお話しましょう。
カントラ先生は英語の受持ちなのだが、物凄く真面目な方なので授業もしっかりと教科書に沿ってやるタイプの先生で、話が脱線することもなく淡々と進む。だから正直言って、
ヒジョーに眠たくなる.....(笑)
しかし!
しかし!
しか~し!
カントラの授業だけは絶対に寝てはいけない!
と不文律があったため、睡魔の限界が来ようと、自らの頬を叩いてでも1時限の間は必死で耐えたものだ。1年生は寮生活で疲れ切っているという事実を先生たちも理解はしてくれてるので、ある程度は大目にみてはくれる。もちろん、カントラ先生もノーマルモードなら、温厚で優しい先生なので少々の居眠りは軽い注意で許してはくれるのだが、
しか~~~し!!!
ある日、普段はうたた寝とかしない私のような先生受けの悪いBADスチューデントとは真逆の位置にいる K藤 がその日だけはやたらと居眠りを繰り返していたので、
*こんな感じで完全に夢の中(笑)
さすがにカントラ先生も見るに見兼ねて注意し始めた。
お~~い、K藤、寝るな~起きろよ~
と最初は優しい口調で諭すも K藤 、ブスッ~とした愛想のない表情(もともと常に表情変えない仏頂面ではある)で返事もなく起きたものの、また数分後に再び居眠り。そして
おいっ!、K藤、寝るな!起きろ!
と2回目の警告が入る。今度は若干口調が尖った感じに(怖)。
おいおい、ヤバいぞ~、カントラのコメカミあたりが
こんな感じになってきたやんけ、雰囲気的にイエローカードやぞ~、知らんぞK藤!次はレッドカード出るぞ!知らんぞ、ホンマに!.......と机に教科書を立てた状態で机と机の間を歩くカントラ先生の背中を追いかけながら心の中で叫ぶオレ(笑)。
そして、 K藤 が再び居眠りを始めた!
アカン!アカン!次は死ぬぞ~!と心の中で呟くものの、席が離れてるのでどうしようもない(笑)。
そしてついに3回目の警告が!
おいっ!、K藤、何度言ったら分かるんだ!!!
ここは寝る場所じゃない!寝るな!起きろ!(怒)
と今度はK藤の首根っこを掴んで強制的に姿勢を正す。しかし何とか爆発まではいかずに済んでクラス全員、ホッと胸を撫で下ろしたのも束の間、数分後再び机に倒れ込むK藤。
どんだけ疲れとんねん、コイツ!アホちゃうか?
と思ったが、それより、次は確実に死ぬな....とオレ以外のクラスメートも思ってたはず。
そして!ついに恐れていた瞬間をクラス全員が目の当たりにする。
K藤~~~~!!!
貴様~!
と、ついにそれまで見たことのない鬼のような表情で顔を紅潮させながらカントラが吠えた!
そして間髪置かず、一発目のビンタが!
そしてK藤がぶっ飛ぶ!
いやいや、こんな甘いものではない!
ていうか先日世間を騒がせたウイル・スミスやん、これ(笑)。
だいたい、こんな感じかな。
ていうか、「巨人の星」の星一徹って古すぎやろ(笑)。
で、カントラの怒りはそれでも収まらず、次に往復ビンタの嵐!!!
K藤~~~!!!
起きろ~~~!!!
もう、 ひでぶ! 状態(笑)。
そしてボロ雑巾のようになったK藤に、
もうお前は授業受けんでいい!!
廊下に立ってろ!!!!
とカントラが大声で吠える(怖)。
しかしK藤、やっぱり馬鹿なのか空気読めないのか、超仏頂面で表情変えずに
分かりました....
とだけ言葉を残し、スタスタと廊下に去っていった(笑)。
しかし、この鬼になったM田先生を見てしまった我々は一気に目が覚めて直立不動に(笑)。
これか~、これが噂の関東の虎なのか~
と妙に納得してしまった我々は、以後誰もM田先生の授業で居眠りするものはいなかった。
そのK藤、卒業後は同窓会にも来ることなく一回も顔を見たものはいない。今頃どないしてんねやろ(笑)。
*次回に続く.........