お笑いライブをはじめコメディ系舞台のDVDをアホみたいに買いあさっている私...
コツコツ感想などをアップしていきたいと思います。
まずはこちら→Piper結成10周年公演『ひーはー』
作・演出 後藤ひろひと
出演 Piper(川下大洋 後藤ひろひと 山内圭哉 竹下宏太郎
腹筋善之介)/
楠見薫 平田敦子/水野美紀/片桐仁(ラーメンズ)
大王作・演出でPiper結成10周年を記念して2007年夏にかけて全国公演を行った作品です。
生で観にいけなかったのでDVD発売と聞いて即予約しました。
前作スプーキーハウスに続く勘違いだらけのドタバタコメディ。
西部の町ですらない場所でガンマンですらない奴等が大決闘!
山内さん(父ひろゆき)、楠見さん(母みずほ)、平田さん(娘たまこ)が偶然住み着いた西部劇チックなステーキハウスに西部劇オタクやら、クロードチアリを過って殺してしまったイベント会社のスタッフやらが次々このステーキハウスにやってきて、”クロードチアリ”と”クロードさん”と”チャーリーさん”というmixi友達の名前をきっかけに話が交錯してひろゆき一家を巻き込み、勘違いに次ぐ勘違いを起こす大騒動。
なかなかこの家で全員が顔を合わせることが無く、それぞれが違ったシチュエーションでひろゆき一家やオタクたちが顔を合わせて間違った解釈をするので全く話が噛み合わないのですが、これが面白い。見ている側はキャラクター全員の状況を把握しているのでそれぞれが何を勘違いしているのかがわかってしまう仕掛け。
でも本人達は全く気付かずに勘違いを繰り返す。
スプーキーもそうでしたが、このお芝居は常に舞台上にいる人間が2、3人ずつ入れ替わります。
間違って出ようものなら後の話が全くつながらなくなるようなストーリーなので、役者さんは出るタイミングを覚えるのが大変だったと思います。最後にやっと全員が同時に顔を合わせるんですが、このシーンがとてもカッコ良い。大王が最初に仕込んだある仕掛けも目が離せなくて、それがまた結構重要なストーリーの軸になっていったりするのですが、個人的にはスプーキーより脚本がよく練られていた感じがしましたね。なるほどなるほど、と感心しきりでした。
山内さんと平田さんはもう反則ってくらい面白いんですが、Piper最年長の川下さんがとにかく楽しそう(笑)、そしてクロードチアリを殺してしまったと勘違いしている竹下さんがずーっと半べそで笑える。個々のキャラが完璧に出来上がっていて脇役というのがいません。最後までジェットコースターのようにバラバラに話が進んでラストに一気にまとまる感じ。観た後はスッキリとした爽快感が味わえます。
大王うまいなぁ~頭いいよなぁ~。
去年、このシリーズ3作目のベントラー×3を観に行きましたが、やっぱりこの作品が笑いにしてもストーリーにしても一番完成度が高かったように思います。
あとPiperの人たちが出ているDVDっていつも特典映像が満載なのが嬉しいです。このDVDも稽古の裏側やPiperの秘密を探るWhats Whats Piperという東京で行われたトークイベントなどが収録されていて、本編以外にも存分に楽しめる内容になっています。副音声ではキングコングの西野さんと南海キャンディーズの山ちゃんが友情コメントということでこの作品について色々語ってます。ん~他のDVDに比べるとやっぱりお腹いっぱいなDVDですね~。
絶対買いだと思います。オススメです。
