TNIのT47はやめておけ。 TREK BB
最近のTREKのカーボンロードには独自のT47インターナルBBが採用されていますね。しかしこのBB、12ノッチと16ノッチが存在、最安で6000円(TOKEN)、TREKに対応していないT47が存在、メーカーごとに専用工具(大体4000円)が必要というワガママBBです。こちらが問題のTNIのBB。専用工具付属かつセラミックでこの値段… かなり魅力的ですがおすすめ出来ません。その実態を紹介していきます。①専用工具の精度が微妙ホローテックⅡの工具に噛ませるアダプターが付属してきます。しかしこの工具精度が悪く、赤で囲った部分に隙間が出来てしまっています。ちなみにホローテックⅡの工具の精度が悪いわけではありません。②溝が小さいそしてこちらの工具、溝が1mm程度しかなく、噛み合ってもすぐに外れてしまいます。TOKENやプラクシスの工具のように中心部で固定することもできません。③フレームに傷がつく引っ掛かりが悪いので、BB工具をフレームにヒットさせかねません。1回でこれくらい傷が付きました。④肝心の回転性能は…?手で回すと、プラクシス(7000-9000円)のT47より明らかに回転時間が長く、スムーズに回ります。しかし、実際乗ってみると違いは全く分かりません。(レース勢の方ならわかるかもしれません。)こちらは愛用しているTNIのREVOハブ。ディスク対応の手組み用ハブの中ではかなり安く、普通の日本製ベアリングを搭載していますが、適当に手で回すと5分は空転します。さらにこちら2万キロは使用しています。それでこの回転力です。TNIはやはり高品質なベアリングを選んでいます。⑤付属の専用工具でないと駄目なの?プラクシスのT47工具は使用不可でした。TOKENのは12ノッチなので当然使用不可です。まとめTNIのT47自体は間違いなく性能が良いでしょう。しかし、専用工具があまりにも酷いのでおすすめ出来ません。T47を購入する場合、回転性能と値段だけでなく、専用工具の精度や値段を重視して選んでみて下さい。おすすめはプラクシス。TREKとの共同開発なので安心感があります。トルクレンチを使用でき、高精度です。さらに、中心部がBB内部に入り込むので、TNIの工具のようにズレてフレームに傷がつくことが絶対にありません。