DEATH PROOF | 泣ける、笑える、感動する 映画・ドラマ

泣ける、笑える、感動する 映画・ドラマ

タイトルや世の中の評価だけでは、いいものはわからないもの。

正直、感動ものって少ないですよね。

わたくし、paopaoの感覚で、泣ける、笑える、楽しめる映画、ドラマのレビューをアップしていきます。

この映画が興行的に成功したのかどうかは知らない。
まあしかし、ひじょうに面白いカー・アクション映画だ。
寝転がって観ていたが、最後のほうは起き上がってドキドキして見入ってしまった。
この映画の素晴らしさを箇条書きにすると

①テーマ、モチーフのようなものが何もない
②後半から鮮やかな反転
③随所に、織り込まれた新しい試み

①友情、愛情といったテーマは、何もない。何かを伝えるということは、時におしつけがましさを感じることにもつながる。そういったものが何もない。そこに潔さを感じる。
②本筋と何も関係のない会話がダラダラと続くのがタランティーノ映画の特徴でもあるが、前半はあまり面白くない。前半が面白くないからこそ、後半の予想外な展開が活きている。
③映画オタクのタランティーノだけあって、どうでもいいところをこだわって撮影しているのがわかる。
オシッコを我慢しながら小走りする女性(普通、映画にこんなシーンはない)車のキーをますと音楽が止まったり、ピザを食べるシーンの異様なアップ撮影、自動販売機でコインを落とすと同時に、モノクロとカラーが切り替わるなど、斬新なところがたくさんある。斬新ではあるが、本筋とは何も関係ないところも新しい。

ハラハラドキドキした後、最後に胸がスッとする映画。
タランティーノが天才であることを改めて感じさせてくれるもので、
彼のオタク度、どうでもいいことに執念を燃やすところなどが感じられておすすめである。



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