固くて頑丈な多肉さんの枯葉を取り除く時、ピンセットでは全く歯が立たない時があります。そんな時はこの道具を使っています。

 

 

使いやすいのですが、園芸用でないため、どんどん錆びてしまいます。それは当初から想定していたので、出来るだけ廉価なものを使っています。このペンチは、おそらく数百円だったと思います。数年使ってこの錆具合で開閉もスムーズなので、私の想定を十分に上回る耐久性ですが、安い道具だからどうなっても構わない的な考え方、どうなのかなと思い続けてきました。プロのニーズにはお答えできないかもしれませんが、素人がちょっと使う分には十分使える性能がある道具です。この道具に心があるとしたら、専門外の仕事をさせられて、錆びるはきしむはで悲しい思いをしているのではないでしょうか・・。早急に専用の道具を手に入れたいと思いつつ、そうならなかったのには理由がありました。意外にも「園芸用のラジオペンチ」という道具が見つからなかったのです。「猫用のドッグフード」とか「足用の耳かき」とかと同様のない物ねだりではないかと思われるかもしれませんので別の表現をしますと、「錆びにくくて先が細いつかむ道具」が発見できなかったのです。盆栽道具で掴む道具があるのですが、先端が分厚くて太くて、私のニーズを満たせない上に、お値段が絶望的に高価でした。ラジオペンチの不幸は数年間も続き、今後も続きそうな雲行きだったところ、数日前、状況を一変させる可能性がある道具を見つけたのです。お値段も千円以下だったので、現物を確認もせずに購入してみました。

 

 

釣り用のプライヤーです。実物に触れてみて、これは使える!と直感しました。最大の課題だった先端の細さは私のニーズを満たしています。バネが付いているのも好都合。素材がステンレスなので、使った翌日から錆び始めるということはなさそうです。私は釣りには全く興味がないため、このような道具が存在していることすら知りませんでしたが、釣りと多肉さんの両方を趣味にしている方なら、当たり前に多肉さんに使っているかもしれませんね。植え替えシーズンなので、実際に試すのが楽しみです。

さて、本日の植え替え作業をご紹介。まずは2鉢をまとめることにしました。

 

 

左側の鉢、不思議な寄せ植えになっています。私が自分で寄せたんだったかなあ・・。背の高い多肉さんで背の低い多肉さんの遮光ができるのではないだろうか?と考えたことはあるのですが、実際に行動に移したかどうかの記憶がありません。まあ、それはもはやどうでもいいことです。思ったような遮光効果はなかったので寄せ植えは解消するのですから。

もう一つご紹介。お気に入りなのですが、下葉が枯れてきました。

 

 

成長している部分は元気そうなので、自然な新陳代謝と言えなくもありませんが、土が硬くなっていましたので引っこ抜きました。

 

 

茎が結構な長さになっています。カットして株を更新するべきなんでしょうね。でも、私はカットしない人間です。

作業終了です。

 

 

越冬の際のスペース確保のため、鉢の数は出来るだけ減らしたいわけですが、白い方がお気に入りだったため2鉢になりました。私も人間なので感情には流されます。

どんどん作業します。水やりが少なすぎるのか土が古くなったのか、調子が上がらない多肉さんたちです。

 

 

品種の特徴である透明感、瑞々しさが失われています。ふと、このタイプの多肉さんのマイブームがあったのを思い出しました。このタイプを見つけると、猫にかつ節、渡りに船の勢いで購入していました。私にとって、これ以上の多肉さんは現れないだろうという確信すらあったのですが、マイブームが永遠に続くことはありませんでした。まあ、数年は続きましたが、永遠とは程遠いです。人間の心の変化を止めるすべを発見したら、ノーベル賞ものと思います。

しみじみしている間に作業終了です。

 

 

私のマイブームが終わろうが何だろうが、多肉さんには何の責任もないことです。最近の流儀に従って肥料もしっかり入れました。少しでも瑞々しさが戻ってきたらいいと思います。

本日の締めは、時間切れで植え替え出来なかった多肉さんです。

 

 

鉢の中が根でいっぱいになっているようで、土が盛り上がってきています。明日、引っこ抜くのが楽しみです。