今日で東日本大震災から13年目です。ずいぶん長い時間が流れました。
今年は元日から能登で震災がありました。報道で接する情報しかないですが、こんなにも驚異的な自然の力を、しかも何度も見せつけれられるとは・・。

あまり意識していないだけで、人間の生活は、とてつもない危険と隣り合わせというのが真実なのでしょう。

 

年に数回、東北の沿岸を訪れることがありますが、数年前から「被災地」や「被災者」という呼称に違和感を感じるようになりました。被災した家屋が放置されていることもないですし、空き地は多いですが、新しい建物も増えました。

私の中では「被災地」は「復興地」と、「被災者」は「挑戦者」と言い換えることにしました。人口が減り、漁業も観光も以前ほどの活気がない中、自分の好きな町を少しでも良くしようと挑戦し続けているのだと思います。

 

挑戦と言えば、被災したお店のママさんがおっしゃっていたことを思い出します。そのお店は2階にあったので津波の壊滅的な被害を免れ、震災から2週間後、営業を再開したそうです。近隣の方から「たくさん人が亡くなっているのに、歌を歌わせて金儲けをしているのか。」とお叱りを受けることも多かったそうですが、ママさんは営業を続けたそうです。私はどちらの気持ちもわかりますが、ちょっとママさんに肩入れしたいです。生活のために仕方なかったとおっしゃっていましたが、負けてたまるか!という強い思いがあったのだと思うのです。そういう思いが、町を復興させる力になったのは間違いないと思うのです。

 

挑戦の仕方は人それぞれです。いろんな思いがあるでしょうが、お互いを攻撃するのではなく尊重し合って、いい方向に向かっていけたら良いのではと思います。

 

今年も良い季節になったら、挑戦している人たちに会いに行きたいと思います。